FXGTはFXと仮想通貨のハイブリッド取引所です。
そんなFXGTを使っていたものの、順調に利益が出て毎年の税負担が重くなったと感じる人もいるのではないでしょうか。
そうした人は法人口座を利用してみるのもひとつの手です。
必ずしもすべての人に最適な方法とはかぎりませんが、それでも選択肢があって損はないはずです。
そこで今回はFXGTの法人口座について詳しく解説していきます。
FXGTの法人口座を詳しく解説
FXGTは法人口座も利用可能
FXGTは法人口座も利用可能です。
海外のFX取引所の中には法人口座を利用できないところも珍しくありません。
そのような中にあってFXGTは今のところ法人口座を利用できる数少ない選択肢のひとつです。
のちほど詳しく解説しますが、法人口座は使い方によっては節税にかなり役立ちます。
すでにまとまった利益を毎年継続して得られている人はFXGTの法人口座で節税をはかってみるのもよいかもしれません。
ただし、法人口座は単に利用すれば得をするというものでもありません。
あまり考えずに使い始めるとあとで後悔する可能性もなくはありません。
FXGT自体が非常に魅力的な取引所であることは間違いないとしても、多くは個人口座で十分です。
本当にFXGTで法人口座を使うべきかどうかはよく考えて判断しましょう。
FXGTの法人口座の必要書類
FXGTで法人口座を作る方法自体はそこまで難しくありません。
むしろその前段階の法人設立のほうが面倒かもしれません。
しかし、そうはいっても個人口座にくらべれば若干必要書類なども増えてきます。
FXGTの法人口座開設に必要な書類は以下のとおりです。
・銀行取引明細または法人存在証明書 ・履歴事項全部証明書 ・役員証明書 ・株主証明者 ・最終受益者申告書
まず、銀行取引明細はもちろんFXGTではなく銀行の法人口座の明細です。
銀行の法人口座開設はかなり面倒なので、ここでつまづく人も多いのではないでしょうか。
これは不確実ですが、法人存在証明書については税務署の法人番号通知書で代わりになるかもしれません。
銀行の法人口座開設が無理そうな人はそちらで挑戦してみましょう。
履歴事項全部証明書は要するに登記簿謄本です。
これは最寄りの法務局で簡単に入手できます。
役員証明書や株主証明書は該当者がいなければ自分だけで住むはずですから、ここも多くの人は問題ないでしょう。
最終受益者申告書はFXGT規定のフォーマットによる書類です。 指示に従って記載して提出しましょう。
書類の準備・提出がFXGTの法人口座開設のもっとも高いハードルです。
少なくとも銀行の法人口座開設のように厳しいヒアリングがあったりはしないはずです。
ここをクリアできれば、あとは問題ないかと思います。
FXGTの法人口座のメリット
FXGTでわざわざ法人口座を使う主なメリットは節税効果です。
まず、法人口座では当然ながら個人所得税ではなく法人税による課税方式になります。
必ず、ではないのですが、法人税は所得税よりも税率が有利になります。
これだけでもFXGTで法人口座を使うメリットは小さくないでしょう。
加えて、法人口座の場合は法人ならではの税制上の制度が利用可能です。 具体的には主に損益通算と損失の繰越控除などです。
損益通算は法人の他の事業とFXGTの損益を通算できる制度。
そして、損失の繰越控除は単年度の赤字を来年度以降の利益から控除できる制度です。
いずれも損失を単なる損失で終わらせるのではなく、同時点の横方向あるいは未来への縦方向で節税に利用できる制度です。
やりようによっては意図的にその年の納税額を大きく減らすこともできます。
FXGTや他の事業で赤字を計上している人はぜひとも活用していきましょう。
FXGTの法人口座のデメリット
FXGTで法人口座を使うことにはメリットしかないわけではありません。
簡単にいえば、法人を運営することによる手間やコストが増大するというデメリットもあります。
まず、法人設立には当然ながら登記費用や専門家への委託費用など、そのための費用がかかります。
また、別途資本金も必要になるでしょう。
資本金は1円でも法人を設立できますが、1円企業ではFXGTの法人口座開設の審査に落ちる可能性も否定できません。
100万円くらいは用意しておいたほうがよいでしょう。
それとは別に登記費用など諸々で50万円くらい見積もると、やはり法人設立には150万円くらいは用意したほうが無難かと思います。
そして、いざFXGTに法人口座を開設できたとしてもその後は法人維持のランニングコストがかかってきます。
日々の帳簿付けや決算、確定申告など、自分でやれば手間がかかりますし専門家に委託すれば委託費がかかります。
仮に節税効果がこれらのコストを下回れば法人口座を使うメリットはほとんどありません。
法人口座を作るときはこうしたイニシャルコストやランニングコストは事前にシミュレーションしておくようにしましょう。
なお、ひとくちに法人といってもいくつかの種類があり、FXGT以外では合名会社などが法人口座開設によく使われます。
ただ一方で株式会社のみ対応しているという取引所も少なくありません。
実際にFXGTに法人口座を作ろうという人は法人設立の前にその点は確認しておくようにしましょう。
FXGTの法人口座の取引条件
FXGTの法人口座の取引条件は個人口座と変わりありません。
一般的に、国内FX業者の場合、法人口座はそれ専用の、マーケットに応じて変動するレバレッジ倍率が適用されます。
しかし、FXGTは海外の業者。
これらの制度は適用されませんし、それに準ずる扱いもありません。
法人口座だからといってアドバンテージもなく、基本的に個人口座とまったく同じルール・土俵で戦うことになります。
FXGTに法人口座は必要?
微妙な年間利益の人に関しては、FXGTで無理に法人口座を使う必要はないと思われます。
ここまで解説してきたように、FXGTの法人口座にはメリットとあわせてデメリットも存在します。
また、最大のメリットである税率低減も、年間利益が少ないと逆に所得税よりも不利になってしまいます。
そのほか国内業者のように最大レバレッジ倍率が拡張されるようなこともありません。
諸々考えると、年間利益が安定しない人があえてFXGTで法人口座を使うメリットは大きくありません。
法人口座の利用を検討するのは、さすがに毎年の税負担が重いと感じるようになってからでも遅くはないでしょう。
ちなみに、法人設立が難しいならば個人事業主として青色申告するという手もなくはありません。
ただ、一般的にFX専業の個人事業主登録は難しいといわれています。
基本的に、あまり節税にこだわるよりは、まずは安定してFXGTで利益を出すことに注力したほうがよいかもしれません。
FXGTの法人口座を詳しく解説 まとめ
FXGTは法人口座も利用可能です。 海外の業者で法人口座を使えるところは多くありません。
また、うまく利用できれば法人口座は節税におおいに役立ちます。
ただ一方で、FXGTに法人口座を作れば簡単に節税できるというものでもありません。
本当に法人口座が必要かどうかは申し込み前によく考えて判断しましょう。