FXGTは、為替FXと暗号資産の海外ハイブリッド取引所です。
最大1000倍でレバレッジ取引できるFXGTですが、トレードで得た利益は確定申告を行い、税金を支払わなければいけません。
確定申告とは、年間所得が最低20万円を超えた場合に所得税を計算して、翌年3月15日までに納税を済ませることをさします。
ここではFXGTの税金と確定申告について詳しく解説していきます。
FXGTの税金と確定申告を詳しく解説
FXGTの税金と確定申告が必要な人
年間所得が20万円を超えたら確定申告を行わなければいけませんが、こちらは給与取得者のみです。
非給与取得者は、年間所得が48万円を超えた場合に必要です。
給与取得者とは正社員・パート・アルバイトなど雇用されている人で、非給与取得者は主婦・学生・個人事業主などです。
このようにFXGTの税金の支払いと確定申告が必要な人は、給与の取得状況に異なるしくみです。
なお、確定申告が必要な人であっても、FXGTや税務署から納税通知書や確定申告のお知らせは届きません。
ではどのように確定申告が必要なのか判断するのかというと、1年間にFXGTでトレードして得た利益や損失を自己管理し、一定を超えた場合に自己判断で始めます。
なお、年間所得に応じて確定申告すべきかを判断しますが、FXGTだけの所得で確定申告できる人とそうでない人がいます。
税制上のルールによって異なるため、引き続き詳しく解説していきます。
FXGTの税金と確定申告の区分は「雑所得の総合課税」
FXGTの税金と確定申告の区分は「雑所得の総合課税」です。
税制上の所得は10区分されていて、雑所得はそのひとつになります。
雑所得はさらに申告分離課税と総合課税に分類されており、海外FXは総合課税に該当します。
確定申告における総合課税のルールは、以下の通りです。
- その他の9所得との合計額で年間所得を算出する
- 所得税の税率は5~45%
- 住民税の税率は10%
総合課税の大きな特徴として、その他9所得との合計額で年間所得を算出しなければいけません。
ようするにFXGT(雑所得の総合課税)だけで確定申告ができないということです。
事業所得、給与所得、退職所得、不動産所得、山林所得、配当所得、利子所得、譲渡所得、一時所得とFXGTとの合計で所得を算出して、確定申告を行うことになります。
なお、その他の所得が赤字だったとしても、FXGTの所得とは損益通算はできません。
損益通算とは、黒字を赤字で相殺して、所得を減らすことをさします。
あくまでも各所得を合計するまでにとどまるため、確定申告の対象額が大きくなってしまいます。
なお損益通算ができるものは、FXGTと同じ雑所得の総合課税に分類される、海外FX取引所や暗号資産でのマイナス分です。
FXGTの税金・確定申告のルールと国内FXとの違い
国内FXは、雑所得の申告分離課税に分類されますが、所得税は15%、住民税は5%の一律制です。
また申告分離課税に分類されるため、国内FXだけの年間所得で確定申告を行うことができます。
さらに国内FXは3年間の繰越損失が適用されるため、今年中に相殺しきれなかった赤字については翌年以降の所得と相殺ができます。
海外FXとの違いは、国内FX単体で税金を計算できること、繰越損失が適用されることです。
こちらについては国内FXが有利です。
一方税率の違いについては、トレードで多くの利益を得た場合は国内FXが有利ですが、少ない場合は海外FXのほうが有利になります。
FXGTの税金と確定申告の「所得」を確認する方法
FXGTの税金と確定申告に必要な「所得」を確認する方法をみていきます。
こちらではFXGTの所得に絞り、年間取引報告書の取得と見方をはじめ、「所得」の計算方法まで確認する方法を解説します。
FXGTの年間取引報告書の見方
FXGTの年間取引報告書から、トレードの損益を確認します。
見方の前に、年間取引報告書をダウンロードしなければいけないため、以下の手順で取得・保存します。
- МT5のツールボックス・МT4のターミナルにある「口座履歴」タブをクリック
- 口座履歴のエリア内で右クリックし「期間指定」を選ぶ
- 期間指定のポップアップで、始点に1月1日、終点に12月31日を設定して「OK」
- ふたたびエリア内で右クリックし「レポート」を選び「Open XML(エクセル形式)」「HTML(ウェブ形式)」から選んで保存
ダウンロードが済んだら、年間取引報告書の見方に進みます。
MT4は「Closed TradeP/L」、MT5は「総損益」がFXGTの損益です。
確定申告では損益の項目以外は必要ないため、年間取引報告書の見方として覚えておきましょう。
FXGTの所得の計算方法
FXGTの「所得」と「収入」は異なります。 税制上の収入とは、FXGTのトレードで得た利益をさします。
一方所得とはトレードの利益から経費を相殺した金額、すなわち純粋な利益を指しています。
FXGTの経費とは、たとえばトレードの参考書を買った図書費、パソコンの電気光熱費やインターネットのプロバイダ通信費などです。
FXGTの所得の計算方法は、FXGTの総損益-経費です。 確定申告では、この所得をもとに税金を計算します。
年間取引報告書と経費の領収書は、確定申告の保存書類のため、保管してください。
確定申告に向けた準備
確定申告に向けた準備として、FXGTの損益と経費の記帳を済ませておかなければいけません。
日々の記帳を行うことで、確定申告の手続きが非常に簡単に済ませられます。
記帳では、損益と経費の仕訳を行います。
帳簿の様式は、国税庁のホームページで確認できます。
会計ソフトを利用すれば、記帳から確定申告書の作成を簡単に済ませられます。
FXGTの税金と確定申告のやり方
FXGTの税金を計算するための確定申告のやり方は、確定申告書に必要事項を記入して提出するだけです。
申告書の記入は、参考書や国税庁のホームページで確認できます。 はじめての確定申告は白色申告です。
確定申告書は、最寄りの税務署で配布していますが、国税庁のホームページからでもPDF形式でダウンロードできます。
申告書の提出方法は、e-Taxや税務署への郵送や持ち込みも可能です。
提出を済ませたら、最後に所得税を納付して確定申告は終了します。
なお6月ごろ、住民税の納付書が送付されるため、忘れずに納付を行ってください。
FXGTの税金と確定申告を詳しく解説まとめ
FXGTの税金と確定申告は、年間所得が20万円または48万円を超えたら検討しなくてはいけません。
確定申告の税金区分は雑所得の総合課税のルールに従って行います。
FXGTの年間取引報告書から経費を相殺して年間所得を明確にし、確定申告が必要になるのかどうかを判断してください。
確定申告のやり方は、申告書の作成と提出、納税ですが、日々の記帳を済ませておけば簡単に済みます。
これから到来する確定申告に向けてFXGTの記帳を始めてみてはいかがでしょうか。