MT5はプロも使うと言われるほど高機能なFX専用の取引プラットフォームです。
そんなMT5は各種通知を設定できるアラートも利用できます。
しかし、設定方法が難しいのではと手を出せていない人もいるのではないでしょうか。
そこで今回はMT5のアラートの設定方法を詳しく解説していきます。
MT5のアラートの設定方法を詳しく解説
MT5のアラートの設定方法は2通り
MT5のアラートには以下のような2通りの設定方法があります。
・チャート経由
・ツールボックス経由
MT5は「気配値」「チャート」「ナビゲータ」「ツールボックス」の4つのパネルが基本になりますが、アラートに関係するのは2つだけです。
しかも、どの方法を使おうとも機能が変わるようなことはありません。
結果として設定されるのは同じMT5のアラート機能です。
自分のやりやすい設定方法を使いましょう。
チャートの場合は、チャート上で右クリックして「プライスボード→アラート」と進むだけです。
利用しているMT5の種類によって若干の違いはあるかもしれませんが、多少の名称が違えどチャートからの設定方法はあるはずです。
ツールボックスの場合はタブにそのまま「アラート」があるのでそこから設定できます。
チャート経由の設定方法はチャート上で選択した価格でアラートが設定される一方で、ツールボックスの場合は詳細な数値を入力していく形式です。
直感的に使えるので、スピード重視ならばチャートからの設定方法がおすすめです。
MT5のアラートの設定方法【詳細項目】
MT5のアラートの設定方法では以下のようなパラメータを設定できます。
・動作
・期限
・銘柄
・条件
・値
・ソース
・時間制限
・回数制限
やはり利用しているMT5次第で若干項目が違う場合はあるかもしれませんが、基本は同じ設定方法のはずです。
期限や銘柄はそのままの意味です。
動作は、どういった形式でアラートを通知するかの設定で、デフォルトでは音による通知になっています。
銘柄や条件、価格は説明不要でしょう。
ソースはアラートとして発する音や動作するプログラムなどのデータファイルを指定する項目です。
MT5標準のデータもありますし、自分でデータを用意することも可能です。
そして、時間制限、回数制限はアラートの作動間隔や回数を制御する項目です。
総じて、MT5のアラートの設定方法はかなりカスタム性に優れています。
慣れてきたら自分なりに使いやすいようにブラッシュアップしていきましょう。
MT5のアラートの設定方法【変更方法】
MT5のアラートは設定後も自由に変更できます。
チャート経由、ツールボックス経由いずれも該当箇所を右クリックするだけです。
すると先ほど紹介した詳細項目が表示されるので、そこから自由に変更・修正できます。
アラートの削除も同様です。
また、トリガーとなる価格を変更したいだけであればチャート上の表示をドラッグする方法も使えます。
ただ、MT5のアラートは同時にいくつも設定できますが、チャートに表示されるアラート表示の視認性は決して良いとはいえません。
多数のアラートを管理するのであれば、一覧表示できるツールボックスを使った設定方法に軍配が上がるかと思います。
MT5のアラートの設定方法【プッシュ通知】
MT5のアラートの設定方法には「動作」の項目があります。
この動作でどれを選択するかでアラートの挙動を変えられます。
デフォルトは音によるアラートになっています。
要するに目覚まし時計のようなものです。
率直にいって、結局はMT5の前に陣取らないと意味がないので使い勝手はよくありません。
しかし、ここを「Notification」に変更することで、同じMT5をインストールしているスマホへのプッシュ通知も可能になります。
ここまですれば出先で通知を受け取るような実用的な使い方が可能です。
ただし、その際にはPC版のMT5とスマホ版のMT5を連携させる必要があります。
デフォルト状態でも同じ取引サーバーに接続していれば証拠金残高などは同期していますが、アラート通知の連携ではもうひと手間必要です。
スマホ版のMT5ではMetaQuatesIDと呼ばれるユーザーIDを確認できますので、そちらをPC版のMT5のアラート設定に登録しておきましょう。
また、当然ながらスマホ自体の通知設定が無効になっていては通知も来ません。
MT5の通知は個別に許可しておきましょう。
MT5のアラートの設定方法【メール受信】
MT5はアラートをメールで受け取る設定方法もあります。
アラートの設定方法としては「動作」で「メール」を選ぶだけですが、それだけでは動きません。
前提として、MT5自体のメール送受信設定を有効にしておく必要があります。
これはアラート設定ではなく、MT5自体の基本設定のオプションから「Eメール」に進み「メール設定を有効にする」のチェックを入れます。
その後、以下のような詳細設定をしていきます。
・SMTPサーバ
・SMTPログイン
・SMTPパスワード
・差出人
・宛先
SMTP(Simple Mail Transfer Protcol)とは要するに利用するメーラーの送信サーバーです。
たとえば、GmailならばSMTPは「smtp.gmail.com」です。
メーラーごとに固有のものがあるので、そちらを参照しながら設定していきましょう。
とはいえ、慣れていないと設定に手間取るかもしれません。
MT5のプッシュ通知ができれば無理にメールによるアラートを受け取る必要もありません。
また、SPAM対策でスマホのメール通知をオフにしている人も少なくないはずです。
全体的に、そこまでしてメールによるアラート通知を使うメリットは大きくないような印象です。
もし設定方法が難しいようであれば、無理にこだわらずそちらを使うことをおすすめします。
MT5のアラートの設定方法の注意点
MT5のアラートは基本的にMT5が起動しているときしか作動しません。
したがって、元になるPC版のMT5がオフになっていては無意味です。
出先でプッシュ通知でアラートを受け取りたいときなどは、自宅のPC版のMT5は起動させて、PCのスリープも無効にしておきましょう。
しかし、そうなると気になるのがPCの安定稼働です。
このあたりは、VPSの利用というMT5ならではの解決方法もあります。
将来的に自動売買(EA)をするときなどにもVPSはほぼ必須になってくるはずです。
ただし、VPSの設定方法はアラートの比にならないほど難しいと言わざるを得ません。
さらに多少の費用もかかります。
単にアラートを使いたいだけであれば、まずはVPSなしの方向で考えていきましょう。
MT5のアラートの設定方法を詳しく解説 まとめ
MT5のアラートの設定方法にはチャート経由とツールボックス経由の2通りあります。
ただ、いずれもやり方に違いはあれど結果は同じです。
自分の使いやすい設定方法を使いましょう。
また、MT5のアラートにはメール受信やプッシュ通知といった設定方法もあります。
慣れてきたらそちらも活用していきましょう。