トレードのテクニカル分析ツールとして利用している人も多いトレーディングプラットフォームのMT5。
そんなMT5でテクニカルを勉強している人の中には、ダイバージェンスについて詳しく知りたいという人もいるでしょう。
オシレーター系のインジケーターを利用している人であれば知っておきたいダイバージェンスですが、具体的にどのような現象をいうのでしょうか。
ここでは、MT5のダイバージェンスについて詳しく解説していきます。
MT5のダイバージェンスを詳しく解説
MT5のダイバージェンスとは?
MT5でテクニカル分析をしている人の中には「ダイバージェンス」というキーワードについて知りたいという人もいるでしょう。
そもそもテクニカル分析におけるダイバージェンスとは、チャートの逆行現象を意味する言葉です。
より具体的には、オシレーター系のインジケーターを利用している中で、実際の相場とは逆方向に向かっているという現象を指します。
ダイバージェンスは、インジケーターがマーケットに先行して反応している可能性があることが読み取れるといわれています。
すなわち遅からずマーケットがMT5のインジケーターが示す方向へ転換することが予想され、それが優位性を見出すてがかりの一つと判断できるようです。
もちろんFXの相場ではそこまで単純ではなく、だましなどもありますが、MT5で注目すべきポイントであることは間違いありません。
これは人気株エヌビディアの四半期足チャートです。 株価は高値更新ですが、それとは反対にRSI(相対力指数)は下がりダイバージェンスが起きています。
そろそろ11時なります。さて、少し飲もうと思います! https://t.co/sVqkiQSQUW pic.twitter.com/CHUQGvCHLf — T.Kamada (@Kamada3) September 30, 2023
ドル円きちゃ〜!😸 半分利食いして135まで放置で負けなしや! やはりバブルチャート月足押し安値と日足ダイバージェンスは裏切らない。
— 秩序 (@ly_g09) January 18, 2023
オシレータ系のテクニカル分析を利用している人の中には、チャート上でダイバージェンスが確認できるという点をエントリーの条件としているトレーダーも多くなっています。
MT5上のテクニカルでも一貫性を持ってダイバージェンス現象を見極められるようになると、勝率の高いトレードができるようになる可能性もたかくなるでしょう。
MT5のダイバージェンスの種類
MT5でテクニカル分析を行う上でのダイバージェンスには、より具体的に以下の2つがあると言われています。
- 強気のダイバージェンス
- 弱気のダイバージェンス
それでは、実際にそれぞれの意味と何が読み取れるかについてみていきましょう。
MT5の強気のダイバージェンスとは?
強気のダイバージェンスとは、買い注文を行う際の目安となるダイバージェンスのことです。
強気のダイバージェンスでは、チャート上では下降トレンドが形成されているのにもかかわらず(安値を更新している状態)、オシレーターの安値が切り上がっているという状態になります。
MT5の弱気のダイバージェンスとは?
弱気のダイバージェンスとは、売り注文を行う際の目安となるダイバージェンスのことです。
弱気のダイバージェンスでは、チャート上では上昇トレンドが形成されているのにもかかわらず(高音を更新している状態)、オシレーターの高音が切り下がっているという状態になります。
ダイバージェンスとリバーサルの違い
ダイバージェンスもリバーサルも、どちらもチャート上でトレンドが継続している時にあらわれるシグナルです。
しかしダイバージェンスはトレンドの転換を瞬時するのに対し、リバーサルはトレンドの継続を瞬時します。
そのため出現するタイミングなども違っており、ダイバージェンスが価格が最高値(または最安値)に達したところで出現するのに対し、リバーサルはトレンドの押し目や戻りで発生するのが大きな特徴の違いです。
そのため同じようにトレンドが形成されている時でも、相場が加熱している時にはダイバージェンスを、相場のトレンドが継続する場合にはリバーサルを意識することが重要になってきます。
MT5のダイバージェンスを見るためのおすすめインジケーター
MT5ではさまざまなインジケーターが実装されており、ダイバージェンスを確認するためのオシレーター系のインジケーターも種類が豊富です。
その中でもチャート分析初心者でも利用しやすいインジケーターをいくつかみていきましょう。
MT5のダイバージェンスおすすめインジケーター MACD
MACDは移動平均線を根拠としたインジケーターであり、ダイバージェンスが発生しやすい指標のひとつです。
MACDの見方は移動平均線とほぼ同じで、インジケーターのラインがクロスしているポイントから相場の状況を分析します。
さらにMACDにはヒストグラムと呼ばれる棒グラフも表示され、FXで価格が上昇すればそれに伴ってヒストグラムも高まっていくでしょう。
そしてFXのマーケットが上昇をしているのにもかかわらず、MACDのヒストグラムが下落している場合、ダイバージェンスが発生していると判断できます。
MACDではマーケットの転換期が近い時期に到来することが予想できるため、逆張りでエントリーする戦略を練ることができます。
ただしダイバージェンスはインジケーターの反応が遅れただけの可能性も否定できません。
MT5のダイバージェンスおすすめインジケーター RSI
MT5のRSIでは、70以上が買われすぎ、30以下が売られすぎと判断されるインジケーターです。
マーケットが上昇トレンドのときには、RSIも高くなり、下降トレンドの時にはRSIが低くなるのが基本の形となります。
一方RSIが横ばいだったり下落していたりするタイミングは、ダイバージェンスが発生していると言えます。
MACDの時と同じように、マーケットが反転することに先立って、RSIが下落したことを示していると考えられます。
実際のトレードではそこから今後の下落を予想して、逆張りでショートするなどの戦略を立てることができるでしょう。
一方、MT5のダイバージェンスは、ただ単に相場の動きから外れた動きであるだけとも判断できます。
よって今後の値動きを反映したものであるという保証もありません。
ダイバージェンスが出現したからといって絶対はありませんので、検証などを行いながら自分の勝ちパターンを模索していくのがよいでしょう。
MT5のダイバージェンスを詳しく解説まとめ
今回は、MT5のダイバージェンスについて詳しく解説していきました。
MT5のダイバージェンスは、オシレーター系のテクニカル分析で利用できる現象の名前を指しています。
ダイバージェンスを1つの参考にして相場の優位性を見ていくことで勝率が上がっていく可能性がありますので、是非検証をおこなってみてくださいね。