MT5はプロも使うと言われるほど高機能なFX専用の取引プラットフォームです。
そんなMT5を使うにあたってチャートを市場時間別に色分けできないだろうかとお考えの人もいるのではないでしょうか。
結論からいえば、そうしたことは可能です。
ただし、そのためにはいくつかのMT5の機能を理解しておく必要があります。
そこで今回はMT5のチャートを市場時間別に色分けする方法について詳しく解説していきます。
MT5の市場時間の色分けを詳しく解説
MT5は市場時間の色分けも可能
MT5は市場時間別にチャートを色分けすることも可能です。
市場時間とは、主に東京市場、ニューヨーク市場、ロンドン市場です。
FXは土日を除けば基本的に24時間マーケットが開いています。
しかし、それは単一の市場でということではなく、いつでもいずれかのマーケットが開いているため結果として24時間取り引きできるということにすぎません。
そして、どのマーケットがオープンしているかによって値動きの傾向も違います。
また、同じ市場時間内でもオープン直後やクローズ直前などは値動きも激しくなりがちです。
むろん取り引きする通貨ペアの違いによる影響も多大です。
そのため、市場時間をマーケットごとで色分けすることでチャートの分析もしやすくなるというわけです。
ただ、残念ながらMT5に市場時間を色分けする機能がデフォルトで備わっているわけではありません。
実際にMT5のチャートで市場時間を色分けするためには若干の工夫が必要です。
MT5の市場時間の色分けにはインジケーターが必須
MT5で市場時間を色分けするためにはカスタムインジケーターが必須です。
一般的な意味でのインジケーターはチャートに追加で表示できるグラフです。
しかし、MT5のインジケーターはその機能を応用してさまざまな使い方が可能です。
そのひとつが市場時間の色分けです。
ここで注意が必要なのは、市場時間を色分けできるインジケーターは「カスタム」ということです。
これはすなわちMT5標準搭載のインジケーターにそのような機能のものはないということです。
カスタムインジケーターは自分で作ることもできますし、どこからから入手することも可能です。
ただ、自分でいちから作成するのはハードルが高いと言わざるを得ません。
基本的にはすでに完成した色分け用のインジケーターを外部から調達することをおすすめします。
MT5の市場時間の色分けインジケーターの入手方法
MT5用の市場時間を色分けするインジケーターは主に、外部のコミュニティから入手できます。
たとえば、MT5の開発元であるMetaQuatesにはユーザー同士のコミュニティがあり、そちらで探すことも可能です。
あるいは、SNSやウェブサイトなどですでに完成しているインジケーターを配布している人も少なくありません。
ただし、MT5用のインジケーターを配布している人の中には、最終的に高額な商材を売りつけようという詐欺まがいの人も存在します。
また、まったくもって成果の期待できないインジケーターを販売している人も珍しくありません。
単に市場時間を色分けするだけであれば良いも悪いもありませんが、具体的な手法に言及している場合はとくに要注意です。
大前提として、FXに必勝法などありません。
それにもかかわらず、勝率○%のような手法をうたうインジケーターはまず疑ってかかりましょう。
MT5は高機能がゆえに、中身がなくともそれらしく見えてしまうものです。
とくにFXを始めたばかりの人は騙されないように注意しておきましょう。
MT5の市場時間の色分けの設定方法
カスタムインジケーターはデータで入手することになります。
MT5のチャートを市場時間で色分けするためには、このデータをもとにカスタムインジケーターとしてMT5に実装する必要があります。
難しそうに見えるかもしれませんが、これは慣れてしまえば案外簡単です。
MT5の基本メニューから「データフォルダ」を選び「MQL5」→「Indicators」と下っていき、そこへデータを保存するだけです。
するとMT5のナビゲータパネル内のインジケーターフォルダに追加したインジケーターが増えます。
あとは普通のインジケーターと同じようにチャートへドラッグして適用すればOKです。 うまく動作すればチャートが市場時間別に色分けされるはずです。
このやり方はカスタムインジケーター全般で共通です。 早めに慣れてしまいましょう。
ちなみに、変わったところではMT5の時間表示を日本時間に変えるインジケーターなども人気ですが、これも同じやり方で実装できます。
おそらく、探せばまだまだMT5自体の見た目をカスタムするインジケーターがあるのではと思います。
MT5は市場時間の色分けは必須?
個人的な意見になりますが、MT5を使うにあたって市場時間の色分けは必須とまでは思えません。
たしかにあれば便利かもしれません。
しかし、市場時間は覚えてしまうに越したことはありません。
また、MT5はただでさえ情報量が多くなりすぎです。
そこに市場時間の色分けという情報を加えるとどうしてもチャートがうるさくなりがちです。
どうしても使うとしても、必要に応じてオンオフを切り替えるような使い方がおすすめです。
なお、先ほどMT5の時間表示を日本時間に変えるインジケーターにも言及しましたが、これも同じ理由から個人的には非推奨です。
FXをするにあたってGMTや国際的な市場時間は避けて通れません。
とくにMT5とGMTは切っても切れない関係です。
こうしたことはインジケーターに頼らず早めに慣れてしまうことを強くおすすめします。
MT5の市場時間の色分けはスマホではできる?
MT5にはスマホアプリ版も存在します。
そのスマホ版のMT5では市場時間の色分けはできないはずです。
というのも、スマホ版のMT5にはカスタムインジケーターを導入できないからです。
日頃からインジケーターに頼って市場時間を色分けしていると、こうしたときに対応できません。
そう考えると、やはり個人的には独力で各市場時間を覚えてしまうことをおすすめしたいところです。
ちなみに、言葉ではなかなか説明しづらいですが、各市場時間をアナログ時計で考えるとかなり視覚的に覚えやすいのでおすすめです。
MT5の市場時間の色分けを詳しく解説 まとめ
MT5はカスタムインジケーターを使えば市場時間でチャートを色分けすることも可能です。
カスタムインジケーターは難しそうに見えますが、何も自分でゼロから作る必要はありません。
既存のものを入手できればそれを導入するのはそこまで難しくありません。
ただし、市場時間の色分けのようなカスタムインジケーターを使うとチャートがうるさくなりがちです。
また、市場時間のような基礎的かつ重要な部分を日頃からMT5のインジケーターに頼るのもおすすめできません。
個人的には、できれば市場時間はわざわざ色分けするのではなく一目で判断できるように自分で覚えてしまうことをおすすめします。