TradingView(トレーディングビュー)は極めて汎用性の高いチャートツールです。
そんなTradingView(トレーディングビュー)はデフォルトでいくつかのフィボナッチツールも使えます。
しかし、投資を始めて間もない人の中にはそもそもフィボナッチの使い方が分からないという人もおおいことかと思います。
そこで今回はTradingView(トレーディングビュー)のフィボナッチの使い方を詳しく解説していきます。
TradingView(トレーディングビュー)のフィボナッチの使い方を詳しく解説
TradingView(トレーディングビュー)のフィボナッチの使い方の基本
TradingView(トレーディングビュー)はデフォルトでフィボナッチ関連のインジケーターを使えます。
基本的な使い方は一般的なインジケーターと同様で、該当するインジケーターをリストから選ぶだけです。
フィボナッチとは、「フィボナッチ数列」と呼ばれる数学的・統計的な考え方をベースにしてチャートへラインが自動的に描画されるインジケーターです。
TradingView(トレーディングビュー)のフィボナッチでは「0.382、0.618、1.382、1.618」の4種類のラインが主に使われ、これが「フィボナッチ数列」によって求められた数値になっています。
フィボナッチ数列とは、隣り合う2つの数値の合計とその右隣の数値の比率がになっている数列で、「1対1.618」がまさに黄金比です。
この黄金比は自然化のさまざまな現象の背後にあるといわれています。
たとえば、ひまわりの種の並びやカタツムリの殻のかたちなどがよく知られるところです。
そして、TradingView(トレーディングビュー)のチャートにもそうした形状がしばしば表れます。
この不思議な法則性・現象をトレードに活かそうというインジケーターがTradingView(トレーディングビュー)のフィボナッチツールです。
なお、一般的にTradingView(トレーディングビュー)以外のプラットフォームなどにもフィボナッチは搭載されています。
ただし、必ずしも「インジケーター」のカテゴリーではないこともあるのでそこは注意しておきましょう。
TradingView(トレーディングビュー)のフィボナッチの使い方【リトレースメント】
TradingView(トレーディングビュー)のフィボナッチにはデフォルトで「エクステンション」と「リトレースメント」の2種類があります。
いずれもデフォルトで利用できるものは「オート」です。
一般的なフィボナッチリトレースメントではポイントA、Bの2点を自分で指定するような使い方をされます。
対して、TradingView(トレーディングビュー)のフィボナッチリトレースメントは、自動的に選ばれたポイント間で0~100%の値が設定され、そこに「0.382」や「0.618」などのラインが描画されます。
「リトレースメント」とは「戻し」や「後戻り」を意味する英単語です。
その意味通り、フィボナッチリトレースメントのラインは、ポイントAからBの範囲のどこで「戻り始める」かを示唆するものです。
したがって、基本的にはトレンドがどこまで継続するかを予測するような使い方がされます。
ただし、実際に描画されたラインのどこで戻り始めるかを予想するかはトレーダーの判断に任されます。
TradingView(トレーディングビュー)のフィボナッチの使い方【エクステンション】
TradingView(トレーディングビュー)のフィボナッチエクステンションの使い方も基本的に「オート」です。
一般的なフィボナッチエクステンションはポイントA、B、Cを自分で選択しますが、TradingView(トレーディングビュー)では自動的に設定されます。
フィボナッチエクステンションの「エクステンション」は「延長」や「拡大」を意味する英単語。
ポイントA→Bへ上昇(下落)、B→Cへ反転といった流れからさらにどこまで反発するかを示唆するものです。
使い方の基本はリトレースメントとほぼ同じで、自動的に描画された「0.318~1.618」などのラインを参考にしていきます。
フィボナッチリトレースメントとの大きな違いは、100未満の「戻り」を見るか、100以上の「拡張」を見るかです。
ちなみに、TradingView(トレーディングビュー)以外のプラットフォームでは、デフォルトでも他に「ファン」や「アーク」「タイムゾーン」などのバリエーションがあります。
当然ながらそれぞれ使い方も微妙に違ってきますので、他のプラットフォームでフィボナッチを使うときは注意しておきましょう。
TradingView(トレーディングビュー)のフィボナッチの使い方の応用
TradingView(トレーディングビュー)のフィボナッチは基本的に「オート」です。
ただ、もちろん自分で任意にポイントを変更するような使い方も可能です。
その際には、エリオット波動などをベースにしてポイントを置く場所を考えましょう。
エリオット波動はマーケットは一定の法則性に基づいて波形を描くとの理論です。
もちろんTradingView(トレーディングビュー)にも該当するインジケーターがあります。
条件は厳しいですが、そこが当てはまれば、かなりの制度で法則性どおりの動きを期待できます。
逆に、適当にポイントをおくようないい加減な使い方ではフィボナッチが機能しないことも珍しくありません。
TradingView(トレーディングビュー)のフィボナッチはオートなので基本はお任せでも問題ありませんが、手動に変えるときは要注意です。
TradingView(トレーディングビュー)のフィボナッチの使い方の注意点
TradingView(トレーディングビュー)のフィボナッチは、統計的・数学的な考え方にもとづくインジケーターです。
しかし、マーケットは参加者たちの意志や行動次第では予想もつかない動きをします。
したがって、まったくフィボナッチが機能しない地合いも存在します。
とくに大きなイベントが発生したときなどはフィボナッチの使い方以前の問題で、テクニカル分析全般が通用しなくなります。
TradingView(トレーディングビュー)にはファンダメンタル向けの「ニュース」機能も存在します。
TradingView(トレーディングビュー)はテクニカル分析向けではありますが、決してファンダメンタルズもおろそかにしないように注意しておきましょう。
TradingView(トレーディングビュー)のフィボナッチの使い方を詳しく解説 まとめ
TradingView(トレーディングビュー)にはデフォルトで「リトレースメント」と「エクステンション」の2種類のフィボナッチツールがあります。
いずれもオートなので使い方も簡単ですし、もちろん手動で引き直すことも可能です。
ただし、TradingView(トレーディングビュー)のフィボナッチは基本的にマーケットが正常な状態でしか機能しません。
突発的なイベント発生時などは機能しなくなることも多いのでそこは注意しておきましょう。