TradingView(トレーディングビュー)は極めて汎用性の高いチャートツールです。
そしてGMMAはさまざまなチャートツールでも人気のインジケーターのひとつです。
そのため、TradingView(トレーディングビュー)でもGMMAを使いたいという人も少なくないでしょう。
あるいは、そもそもGMMAがどういったものかよく分からないという人も多いはずです。
そこで今回はTradingView(トレーディングビュー)のGMMAについて詳しく解説していきます。
TradingView(トレーディングビュー)のGMMAを詳しく解説
TradingView(トレーディングビュー)のGMMAとは
TradingView(トレーディングビュー)のGMMAとは、複数の移動平均線を組み合わせたインジケーターです。
正式名称は「Guppy Multi Moving Average」。 Guppyは開発者の名前由来で、Moving Averageは移動平均線を意味します。
TradingView(トレーディングビュー)デフォルトのインジケーターにGMMAはありません。
しかし、TradingView(トレーディングビュー)はユーザーが自由にスクリプトを投稿できることが大きな特徴のひとつです。
そちらも含めればTradingView(トレーディングビュー)では実にバリエーションに富んだGMMAを利用できます。
ちなみに、GMMAの読み方は決まっていませんが、素直に「ジーエムエムエー」が一般的。 略すとしても「ガンマ」です。
TradingView(トレーディングビュー)のGMMAの使い方
TradingView(トレーディングビュー)で利用できるGMMAの詳細は開発者次第です。
ただ、GMMA自体には基本的に以下のような特徴があります。
・12本の移動平均線を使用する
・うち6本は短期グループ、残6本が長期グループ
TradingView(トレーディングビュー)のGMMAであってもこの原則は変わらないはずです。
そして、いずれも移動平均線なので、結局のところ見方・使い方は普通の移動平均線とそれほど変わりません。
基本的には短期と長期のグループごとの動きを見ていくことになります。
ただ、短期・長期の中でも複数の移動平均線を描くことがGMMAの特徴です。
そこで、それぞれのグループ内で描画される行間・束・空間の広さを見ることでも全体のトレンドを把握できます。
これもまた開発者次第なところはありますが、基本的には空間が広まるほど強いトレンドを示すことになるはずです。
TradingView(トレーディングビュー)のGMMAの注意点
TradingView(トレーディングビュー)のGMMAはユーザー投稿のインジケーターです。
そして、それらのインジケーターは必ずしも誰もが使えるわけではありません。
TradingView(トレーディングビュー)には無料プランのほか、「Pro」「Pro+」「Premium」の3種類の有料プランが存在します。
GMMAによってはそれら有料プランの契約者のみが利用できるものも少なくありません。
ただ、有料プランのGMMAはそれだけに高機能です。
もし多少のコストを掛けてもよいのであれば、それらを使ってみましょう。
ちなみに、TradingView(トレーディングビュー)は無料プランであっても十分に高機能ですが、若干痒いところに手が届かない部分があるのは否めません。
たとえば、無料プランでは一画面内に複数のチャートを表示できません。
有料プランはおおよそ月額1,500円くらいしますが、もしTradingView(トレーディングビュー)を気に入ったのであれば応援の意味も兼ねて課金も検討してみましょう。
TradingView(トレーディングビュー)のGMMAの弱点
TradingView(トレーディングビュー)にかぎらずですが、GMMAにはレンジ相場に弱いというデメリットがあります。
GMMAの構成要素は移動平均線のみです。
そして、移動平均線の構成要素は日々の価格にかぎられます。
しかし、金融商品のマーケットは当然ながらそれ以外の多くの要素でも動きます。
そのため、マーケットの雰囲気や参加者の感情で上下を繰り返すレンジ相場ではGMMAもあまり機能しません。
TradingView(トレーディングビュー)は極めて多数のインジケーターを利用できることもまた大きな強みのひとつです。
レンジ相場ではGMMAにこだわらず、他のインジケーターの活用も視野に入れましょう。
TradingView(トレーディングビュー)のGMMAのデメリット
TradingView(トレーディングビュー)のGMMAにはチャートが圧迫されるというデメリットもあります。
GMMAは12本もの移動平均線を描くインジケーターです。
それゆえ、他のインジケーターを描画するほどの空間的な余地がほとんどありません。
無理やり併用したとしても、かなり情報が煩雑になってしまいます。
TradingView(トレーディングビュー)のチャートはかなり見やすい部類に入りますが、それでもGMMAと他のインジケーターの併用となるとけっこうな無理を感じます。
GMMAを使うときは他のインジケーターはいったん消しておくほうが無難かと思います。
細かいところですが、ここは無料プランのTradingView(トレーディングビュー)で複数チャートが使えないところが響く、よい実例といえるかもしれません。
TradingView(トレーディングビュー)はGMMAの自作も可能
TradingView(トレーディングビュー)のGMMAは基本的にユーザー投稿のものを使うことになります。
そういったGMMAを使いたくない人は自作も可能です。
TradingView(トレーディングビュー)のインジケーター作成にはPineと呼ばれるスクリプト言語を使います。
そのため自分には無理と思われる人も少なくないようです。 しかし、GMMAは比較的シンプルなインジケーター。
多少のプログラミングの知識さえあれば、意外と自作も難しくありません。
12本の移動平均線を描くだけなので、ループ処理や条件分岐も不要。
ほとんどが移動平均線部分のコピーペーストで終わります。
Pineを使えればTradingView(トレーディングビュー)の用途も一気に拡がります。
少し時間をかけても良い人はGMMAの自作も考えてみてはいかがでしょうか。
TradingView(トレーディングビュー)のGMMAを詳しく解説 まとめ
TradingView(トレーディングビュー)のGMMAとは12本の移動平均線を描くインジケーターです。
TradingView(トレーディングビュー)にデフォルトのGMMAはなく、基本的にユーザー投稿のものを使うことになります。
また、GMMAにはチャートを圧迫する、レンジ相場には弱いといったデメリットもあります。
実際に利用するときはそうしたデメリットがあることは承知しておきましょう。