TradingView(トレーディングビュー)は極めて汎用性の高いチャートツールです。 しかし、ツールに頼らず、ご自分の表計算ソフトでマーケットを分析したいという人もいるのではないでしょうか。 そうした人はTradingView(トレーディングビュー)からヒストリカルデータを取得すれば自前でのデータ分析も可能です。 そこで今回はTradingView(トレーディングビュー)のヒストリカルデータについて詳しく解説していきます。
TradingView(トレーディングビュー)のヒストリカルデータを詳しく解説
TradingView(トレーディングビュー)はヒストリカルデータも取得可能
TradingView(トレーディングビュー)はヒストリカルデータもエクスポートできます。 ただし、残念ながらこれは有料プラン限定の機能です。 TradingView(トレーディングビュー)は無料プランでもかなり高機能ですが、ヒストリカルデータを使いたい場合は有料プランを契約しましょう。 参考までにTradingView(トレーディングビュー)の有料プランの価格は以下のとおりです。(※ 月額の場合) ・Pro・・・10.50ドル ・Pro+・・・17.95ドル ・Premium・・・30.00ドル 年額払いにするとさらに割り引きがありますし、ブラックフライデーなどのセールでは半額近くにまで割安になります。 ヒストリカルデータを使いたい人はそれらを活用して有料プランを契約しましょう。 また余談ですが、TradingView(トレーディングビュー)の無料プランは広告が表示されてしまい、これが意外と目障りです。 集中力が削がれるという人は広告を非表示にするためだけでも有料プランの契約を考えてもよいかもしれません。
TradingView(トレーディングビュー)のヒストリカルデータの取得方法
TradingView(トレーディングビュー)のヒストリカルデータは基本メニューから「チャートデータのエクスポート」を選べば取得できます。 TradingView(トレーディングビュー)で表示できる銘柄であればほとんどが対象です。 また、同一銘柄であっても複数の取引所・証券会社から選択できる場合もあります。 これはFXなどでは業者によってヒストリカルデータに若干の違いがあるからです。 該当する業者を使っている場合は同じ業者、異なる場合はなるべくズレの少ないところを選ぶとよいかと思います。
TradingView(トレーディングビュー)のヒストリカルデータの期間
TradingView(トレーディングビュー)から取得できるヒストリカルデータは有限です。 といっても、実用上困るほど少ないということはまずありません。 TradingView(トレーディングビュー)のヒストリカルデータはプランによって取得可能な「本数」が以下のように異なります。 ・Pro・・・5,000本 ・Pro+・・・10,000本 ・Premium・・・20,000本 これは「本数」なので、時間足を長期に切り替えれば期間も長くなります。 たとえば、Premiumで日足のヒストリカルデータを取得する場合は20,000日。 およそ54年分のヒストリカルデータに該当します。 日足でもさすがに50年分もあれば十分なはずです。 TradingView(トレーディングビュー)のヒストリカルデータの期間の短さがデメリットになる人は少ないでしょう。 ちなみに、一般的な取引所のヒストリカルデータは「分足」からです。 一方で、TradingView(トレーディングビュー)はPremiumならば「秒足」の表示も可能です。 そして、表示できるチャートであればヒストリカルデータも取得できます。 超短期のヒストリカルデータが必要な人はPremiumの契約も検討してみましょう。
TradingView(トレーディングビュー)のヒストリカルデータのインポート方法
多くの人はTradingView(トレーディングビュー)のヒストリカルデータを表計算ソフトで使うかと思います。 そして、MicrosoftExcelの例でいえば、CSV形式でインポートすることになります。 その場合、TradingView(トレーディングビュー)からエクスポートしたCSVデータをインポートの対象に選べばよいだけです。 ただし、TradingView(トレーディングビュー)のヒストリカルデータは「日付」のみ「Unixtime」と呼ばれる特殊な表記方法になっています。 そのため、そのままヒストリカルデータをインポートすると時間だけはおかしな数値になってしまいます。 これは表計算ソフトの中で「関数」を入れて自分で妥当な日付に計算し直すほかありません。 具体的なやり方は以下で解説しますが、特定のパラメータを含めた簡単な足し算/割り算をするだけです。
TradingView(トレーディングビュー)のヒストリカルデータの時間変更
TradingView(トレーディングビュー)のヒストリカルデータはUnixtimeです。 Unixtimeは「GMT」での「1970年1月1日0時0分0秒」を起点とした経過秒数です。 そして、実はExcelの時間もまた似たようなルールで「数値」が「時間表記」に直されています。 しかし、Excelの時間表記の起点はTradingView(トレーディングビュー)とは違い「1900年1月1日0時0分0秒」です。 そこで、そのズレを修正するために関数を用います。 具体的には、TradingView(トレーディングビュー)のヒストリカルデータの時間数値に「32,400」をプラスして、それを「86400+25569」で割ります。 あとはExcelのほうで表示方法を変えれば見慣れた時間表記になるはずです。
TradingView(トレーディングビュー)のヒストリカルデータはインジケーターも対象
TradingView(トレーディングビュー)のヒストリカルデータの対象はチャートのローソク足だけではありません。 同時に表示しているインジケーターのヒストリカルデータもまたエクスポート可能です。 それを表計算ソフトでインジケーターとして再現するのは簡単ではありませんが、より詳細なシミュレーションをしたい人は活用してみましょう。 ただ、逆に不要であればむしろ邪魔になるかもしれません。 その場合は、あらかじめTradingView(トレーディングビュー)のほうでインジケーターを非表示にしてからエクスポートするようにしましょう。
TradingView(トレーディングビュー)のヒストリカルデータを詳しく解説 まとめ
TradingView(トレーディングビュー)はヒストリカルデータも取得できます。 ただし、残念ながらヒストリカルデータを利用できるのは有料プランのみです。 しかし、TradingView(トレーディングビュー)のヒストリカルデータは期間も十分かつインジケーターのデータまでエクスポートできるという特徴があります。 さらにPremiumプランであれば秒足のヒストリカルデータも利用できます。 多少の費用をいとわないのであれば、有料プランを契約する価値は小さくないでしょう。