TradingView(トレーディングビュー)は、株式投資やFXで利用できる汎用性が高いチャートツールです。
そんなTradingView(トレーディングビュー)のインジケーターのうち、移動平均線を使いたいとお考えの方もいるのではないでしょうか。
移動平均線は、相場の方向性やトレンドの勢いなどを把握できるインジケーターになります。
基本的なテクニカル指標として多くのトレーダーに利用されている移動平均線ですが、複数の移動平均線を設定する方法を知りたい方もいるのではないでしょうか。
また3本の移動平均線から読み取れる情報などについて把握しておきたい方もいるはずです。
ここではTradingView(トレーディングビュー)の移動平均線の設定方法について解説していきます。
TradingView(トレーディングビュー)の移動平均線を詳しく解説
TradingView(トレーディングビュー) 移動平均線の設定方法
TradingView(トレーディングビュー)での移動平均線の設定方法をみていきます。
チャート上部にあるツールバーから「インジケーター」をクリックします。
「テクニカル」が選択されていることを確認したら「インジケーター」になっていることも確認しましょう。
するとインジケーターが一覧で表示されるので、ここから選ぶか、上部にある検索ウインドウで移動平均線の名称を検索して選びましょう。
なおTradingView(トレーディングビュー)の移動平均線の種類として以下のようなものがありますが、これでも一部になります。
- SMA:単純移動平均
- EMA:指数移動平均
- WMA:加重移動平均
- SMMA:平滑移動平均
- DEMA:二乗指数移動平均
- LSMA:最小二乗移動平均
すべての移動平均線を把握することはキリがありません。
そこで活用頻度が高い移動平均線をまとめるとSMA、EMA、WMA、SMMAになります。
まずはこちらの移動平均線をマスターしてからその他の指標を覚えていくとよいでしょう。
なおTradingView(トレーディングビュー)で移動平均線を使うときのポイントとして、「移動平均」で検索するとさらにヒットするインジケーター数は多くなります。
移動平均「数」で検索すると、幅広いインジケーターから指標を見つけることは難しくなってしまうためご注意ください。
TradingView(トレーディングビュー)の移動平均線 複数を1つのインジケーターで設定する方法
TradingView(トレーディングビュー)では1つのインジケーターで複数の移動平均線を設定する方法があります。
複数の移動平均線を設定するメリットは、何度も同じ操作を繰り返して設定する必要がないことです。
またTradingView(トレーディングビュー)ではインジケーターを利用できる数に制限があるため、1つのインジケーターで複数の移動平均線を表示できるととても助かります。
複数の移動平均線を設定する目的
1本の移動平均線では読み取れなかった情報を、複数設定することで読み取れるようになります。
また何本の移動平均線を組み合わせるのかによって、読み取れる情報が異なります。
ではTradingView(トレーディングビュー)で1本と2本の移動平均線を設定する場合、どのような情報を読み取れるのでしょうか。
まず移動平均線を1本だけ利用する場合、インジケーターが右肩あがりで上昇相場、右肩下がりであれば下落相場になります。
また移動平均線の傾きの角度が急であれば勢いがあると判断できるでしょう。
ローソク足との位置関係では、終値が移動平均線よりも上にあれば上昇相場、下にあれば下落相場と、相場の流れが判断できます。
2本の移動平均線を利用する場合、短期と長期の移動平均線をそれぞれ表示して、移動平均線が交差するポイントを売買シグナルとします。
長期を短期の移動平均線が上抜けしている場合はゴールデンクロス、長期を短期の移動平均線が下抜けしている場合はデッドクロスといい、売買シグナルとして利用できます。
複数の移動平均線の設定方法
複数の移動平均線を1つのインジケーターで設定する方法は、ユーザーが開発したインジケーターを使います。
TradingView(トレーディングビュー)に標準実装されているインジケーターの他に、ユーザーが開発したインジケーターを利用できます。
2本の移動平均線の設定方法は、TradingView(トレーディングビュー)の「インジケーター」ウインドウ内にある検索ウインドウに「2MA」と入力して検索します。
するとたくさんのインジケーターが表示されるので、好きなものを選んで利用できます。
TradingView(トレーディングビュー)の移動平均線を3本設定する方法
TradingView(トレーディングビュー)では移動平均線を複数設定することで読み取れる情報が異なることがわかりました。
上項では1本と2本の移動平均線を設定する方法について解説しましたが、つづいて3本を設定する方法について解説していきましょう。
まず3本の移動平均線では、短期、中期、長期の移動平均線を表示して、移動平均線の傾きだけでなく並び順からトレンドを判断できます。
上から短期、中期、長期の順に並ぶ移動平均線が右肩あがりであれば、上昇トレンドと判断します。
一方上から長期、中期、短期の順に並ぶ移動平均線が右肩下がりであれば、下落トレンドと判断できます。
3つの移動平均線の順序が乱れてしまうことをもみ合いと言います。
もみあいを見抜けるのが、移動平均線を2本から3本に増やすメリットになります。
移動平均線を3本設定する方法も、同じようにTradingView(トレーディングビュー)の「検索」ウインドウに「3MA」と入力してインジケーターを選びます。
インジケーターを設定したら、移動平均線の期間を設定していきます。 チャートエリアの左上にあるプルダウンメニューから表示した移動平均線の⚙をクリックします。
「パラメーター」タブ内の期間を、短期、中期、長期でそれぞれ設定すれば完了です。
これで1つのインジケーターで3本の移動平均線を設定することができます。
TradingView(トレーディングビュー)の移動平均線を詳しく解説まとめ
TradingView(トレーディングビュー)の移動平均線について解説しました。
移動平均線はトレンドの方向性やその勢いなどを把握することができるインジケーターです。
分析で活用する場合移動平均線を複数設定するケースが多く、特に3本の移動平均線を設定することで相場の状況や売買シグナルまで把握することができます。
TradingView(トレーディングビュー)でもきちんと移動平均線をマスターして、チャート分析で役立ててください。