TradingView(トレーディングビュー)は汎用性の高いチャートツールです。
そんなTradingView(トレーディングビュー)でRCIを使ってみたいとお考えの方もいるのではないでしょうか。
RCIは初心者にも人気が高いインジケーターですが、どのような根拠で作成するのかいまいちわからない方もいるはずです。
またTradingView(トレーディングビュー)ではどのように設定方法に疑問を感じている方もいるでしょう。
ここではTradingView(トレーディングビュー)のRCIについて解説していきます。
TradingView(トレーディングビュー)のRCIを詳しく解説
TradingView(トレーディングビュー)のRCIとは?
TradingView(トレーディングビュー)のRCIとは「Rank Correlation Index」の略語で、順位相関指数を示すインジケーターです。
一定期間のうち直近の価格がどれだけ上昇・下落してきたのかを明確にして、買われすぎや売られすぎを判断するテクニカル指標です。
ある期間における日数と価格に順位をつけて、それとの関係を―100~+100%の範囲で数値化します。
最終的に+80%以上で買われすぎ、-80%以下で売られすぎと判断できるテクニカル指標をRCIと言います。
たとえば計算期間が9日だった場合、9日間連続で価格が上昇すれば+100%、逆に連続で下落すれば-100%になるでしょう。
TradingView(トレーディングビュー)のRCIでは、必ず直近の「日付」が1位をとりますが、その日の価格の「順位」も1位であれば相関性は高いとみなされるでしょう。
ようするにトレンドがはっきりしているほど、RCIも高い数値を出すというわけです。
TradingView(トレーディングビュー)のRCIの設定方法
TradingView(トレーディングビュー)のRCIの設定方法をみていきます。
まずチャートの上部にある「インジケーター」アイコンをクリックします。
インジケーターウインドウが起動したら、検索ウインドウで「RCI」と検索しましょう。
するとRCIのインジケーターが表示されるのでクリックで選択します。
TradingView(トレーディングビュー)のインジケーターでは、カスタムできる項目としてパラメーター・スタイル・可視性があります。
パラメーターでは期間を設定しますが、RCIでは一般的に9日間とするパターンが多いです。
多くのトレーダーが利用している規定値であれば、これに合わせて売買する動きが高まると考えられます。
このためRCIではパラメーターを9日間に設定するとよいかもしれません。
TradingView(トレーディングビュー)のRCIの計算式
TradingView(トレーディングビュー)におけるRCIの計算式は以下の通りです。
・RCIの計算式:RCI=(1-(6×d)/(n^3-n))×100
「d」は日付の順位です。
そして直近の日付は1になり、そこから1、2、3…と数値が定められるでしょう。
「n」は算定期間です。 これは―100~100となり、+の値が上昇トレンドを、-が下落トレンドを示しています。
「直近の日付に近いほどトレンドがはっきりしてくるのかどうか」を求める計算式と言えるでしょう。
TradingView(トレーディングビュー) RCIの見方
TradingView(トレーディングビュー)でのRCIの見方をみていきます。
- RCIがプラス圏になった瞬間:上昇トレンドの始まり(順張り)
- RCIがマイナス圏になった瞬間:下落トレンドの始まり(順張り)
- RCIが100近辺:買われすぎ(逆張り)
- RCIが-100近辺:売られすぎ(逆張り)
TradingView(トレーディングビュー)に限らず、さまざまなプラットフォームやツールでもRCIは利用できるインジケーターです。
TradingView(トレーディングビュー)のRCI 3本は人気の手法
RCI 3本による手法はTradingView(トレーディングビュー)に限らずとても人気です。
短期、中期、長期と異なる3つの期間をパラメーターで設定し、3本のRCIを表示します。
そして特定の状況では3本のRCIは有効なシグナルになりますので、トレード手法として活用できるでしょう。
まず3本のRCIが同じタイミングで同じ方向を向いているときは、相場に勢い(モメンタム)があることを示しています。
そして3本のRCIが上限または下限に揃ったタイミングは、逆張りのチャンスになります。
最後、押し売りのサインでは、3本のRCIのうち長期と中期が上限または下限にあり、短期もその方向に向かっているときになります。
RCI 3本の手法が人気の理由は、2010年ころにとある億トレーダーが高い勝率をあげていたことがきっかけと言えるでしょう。
TradingView(トレーディングビュー)では3本のRCIを利用できますが、たとえばトレーダーが開発したインジケーターとして、以下のようなものがあります。
- RCI multi time frame
- RCI3lines + ATFRCI3lines
- RCI3Lines light version
- RCI3lines optimized and fixed
- RCI 3 Lines + Short/Middle/Long RCI line as Background Color
この他にもTradingView(トレーディングビュー)でRCIを検索してヒットした名称に「3」の文字が含まれていれば、高い確率で3本のRCIを併用したインジケーターと言えるでしょう。
TradingView(トレーディングビュー)で利用できる3本のRCIのインジケーターは豊富にあります。
なお注意点としてTradingView(トレーディングビュー)でリリースされているRCIの大半は、トレーダーが開発したインジケーターになります。
開発者が異なれば、RCIの使い方も変わってくるためTradingView(トレーディングビュー)で利用する場合は、各インジケーターの使い方を確認してからご利用ください。
TradingView(トレーディングビュー)のRCIを詳しく解説まとめ
TradingView(トレーディングビュー)のRCIについて解説しました。
RCIは、一定期間のうち直近の価格がどれだけ上昇・下落してきたのかを明確にして、買われすぎや売られすぎを判断するテクニカル指標です。
設定方法は、基本的にTradingView(トレーディングビュー)のその他のインジケーターと同じです。
しかしRCIはユーザーが開発したものも多くリリースされているので、微妙に初期設定が異なることに注意しましょう。
3本のRCIのインジケーターも人気ですので、気になる方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。