TradingView(トレーディングビュー)は極めて汎用性の高いチャートツールです。
そんなTradingView(トレーディングビュー)にはストラテジーと呼ばれる特有のツールが存在します。
そしてストラテジーは自分で作ることも可能です。
そこで今回はTradingView(トレーディングビュー)のストラテジーの作成方法について詳しく解説していきます。
TradingView(トレーディングビュー)のストラテジーの作成方法を詳しく解説
TradingView(トレーディングビュー)のストラテジーとは
TradingView(トレーディングビュー)のストラテジーとは、チャート上に売買サインを描画する機能です。
一般的なインジケーターもまたチャート分析ツールですが、そちらとストラテジーは似て非なるものです。
インジケーターはあくまでもチャートへさまざまなグラフを追加で表示するだけのもの。
対して、TradingView(トレーディングビュー)のストラテジーは、具体的な売買サインまで表示するものです。
そして基本的には一般的なインジケーターが下敷きになっています。
そんなストラテジーは、決まった作成方法さえ守れば誰でも自由にオリジナルなものを作成できます。
TradingView(トレーディングビュー)のストラテジーの作成方法の概要
TradingView(トレーディングビュー)のストラテジーは専用のプログラミング言語である「Pine」で作られています。
ゼロからのストラテジーの作成方法であればPineの習得は必須です。
そこを前提とすれば具体的な作成方法は以下のとおりです。
1.マイスクリプトを開く
2.ソースコードを書く
3.バックテストをする
4.稼働させる
すでにあるものを修正するような作成方法も考えられますが、既存のストラテジーの多くは読み取り専用になっています。
ゼロからの作成方法が基本になると考えておくべきでしょう。
TradingView(トレーディングビュー)のストラテジーの作成方法【マイスクリプトを開く】
TradingView(トレーディングビュー)のストラテジーはマイスクリプトと呼ばれる作業スペースで作成します。
マイスクリプトを開くと、名称未設定のスクリプトファイルが「スクリプトエディター」で開きます。
あとはそちらへPineでソースコードを記述していくのが基本的なストラテジーの作成方法になります。
スクリプトエディターはチャート下方に表示されますが、拡大表示も可能ですし別ウィンドウ表示もできます。
基本的には一般的なエディターを変わらぬ使い方ができるはずです。
ただ、残念ながら汎用的なエディターは使えないようです。
使い慣れたエディターがあったとしても、基本的にストラテジーはTradingView(トレーディングビュー)のエディターを使って作成するものと考えておいたほうがよいでしょう。
TradingView(トレーディングビュー)のストラテジーの作成方法【コードを書く】
TradingView(トレーディングビュー)のストラテジーは専用のPine言語で作成する必要があります。
ハードルは低くありませんが、幸いにして関連ドキュメントやリファレンスはTradingView(トレーディングビュー)のスクリプトエディター内から直接参照できます。
リファレンスに関してはポップアップ表示も可能です。 分からない部分は都度調べてストラテジーを作成していきましょう。
もっとも、初見ではむしろ分かることのほうが少ないはずです。
そうした人はまず、初歩的なスクリプトの作成方法を事前に学ぶことをおすすめします。
なお、個人的にはTradingView(トレーディングビュー)のストラテジーをゼロからの作成方法で作り上げられるほどの技術はありません。
せいぜいが既存のストラテジーに多少の修正ができるくらいです。
こまかい部分・より具体的な作成方法についてはTradingView(トレーディングビュー)のドキュメントやリファレンスをご参照ください。
TradingView(トレーディングビュー)のストラテジーの作成方法【バックテストする】
TradingView(トレーディングビュー)のエディターで作成したストラテジーは事前に動作確認と有効性のチェックをすべきです。
これを一般的にバックテストと呼びます。
そしてTradingView(トレーディングビュー)にはなんとデフォルトで「ストラテジーテスター」と呼ばれるバックテスト用のツールが用意されています。
そちらを使えば自作したストラテジーの成績を過去のチャートデータからシミュレーションできます。
ここで注意が必要なのは、TradingView(トレーディングビュー)はあくまでもチャートツールのため、基本的には注文自体には別のプラットフォームが必要になることです。
また、バックテストをするチャートのデータ自体も利用する業者によって若干の差異があります。
ストラテジーのバックテストはあくまでもその条件下でのシミュレーションということは承知しておきましょう。
TradingView(トレーディングビュー)のストラテジーの作成方法【稼働させる】
TradingView(トレーディングビュー)は規定の作成方法で作られたストラテジーであれば自由に稼働させられます。
ただ、「稼働」というと若干の語弊があるかもしれません。
先に触れたとおりTradingView(トレーディングビュー)はあくまでもチャートツール。
自動売買ツールのようにリアルタイムにトレードができるわけではありません。
TradingView(トレーディングビュー)のストラテジーはチャートに売買サインを表示するだけです。
TradingView(トレーディングビュー)自身がストラテジーをインジケーターカテゴリーに含めているように、どちらかといえば単なるインジケーターのようなものに近いといえます。
したがって、自動売買をしたいのであればTradingView(トレーディングビュー)とはまた別の自動売買ツールを所定の作成方法に則って作る必要があります。
TradingView(トレーディングビュー)のストラテジーはあくまでも投資戦略をシミュレーションするものと考えておきましょう。
TradingView(トレーディングビュー)のストラテジーの作成方法を詳しく解説 まとめ
TradingView(トレーディングビュー)のストラテジーの作成方法を解説してきました。
具体的には、Pineと呼ばれるスクリプト言語を使って、TradingView(トレーディングビュー)のスクリプトエディターで編集していくことになります。
総じて、プログラミングに慣れていない人にとってはハードルの高い作成方法です。
TradingView(トレーディングビュー)は基礎的なストラテジーであればデフォルトでいくつか用意されています。
とりあえずストラテジーを使ってみたいだけであれば、まずはそちらを使ってみるとよいかもしれません。