XMのストップロスってなに?
MT4の決済逆指値やMT5のストップロスの目的や使い方はどのようにしたらいいの?
XMのストップロスを設定するやり方や、ストップロスを設定できない原因について知りたい。 あなたは今、このようにお考えですよね。
24時間にわたりXMのチャートをチェックできない方は多いでしょうが、そこで役立つ機能がストップロスです。
XMのストップロスを分かりやすく解説
XMのストップロスとは?
XMのストップロスとは、損失リスクを最小限に抑えるために役立つ機能です。
ストップロスを一言で表現すると、損切りを目的とした決済を行うための機能と言えるでしょう。
ただしXMの取引プラットフォームであるMT4とMT5のストップロスの表記は、以下の通り異なります。
- MT4:決済逆指値
- MT5:ストップロス
MT4とMT5でのストップロスの表記は異なりますが、ふたつの目的や使い方は同じになると考えておきましょう。
XMのストップロスの目的と使い方
XMのストップロスの目的は、損失の拡大を防ぐために損切りすることです。
ストップロスの使い方は、成行注文や指値注文のオプション的な機能として、ストップロスの項目に価格を設定することであり、設定した価格以上の損失は発生しないというしくみです。
すなわちストップロスとは、先に損失価格を決めてしまい、損失を最小限に抑えることが目的です。
たとえばストップロスの使い方の例として、XMのUSD/JPYのレートが100円だった時点で、成行注文をで買うとしましょう。
この時点ではレートが105円になったときに売却して決済しようと考えていますが、万が一損失方向にレートが進んだことを考えて、ストップロスを99円で設定しておくとします。
しかし予想に反してXMのレートは大幅に下がり、94円まで低下してしまったため、本来であれば6円の損失が発生します。
ただストップロスを設定していたおかげで99円で決済され、1円の損失で済ませることができました。
このように急激な暴落時にも損失を抑えるという使い方ができることは、ストップロスの目的です。
XMのストップロスのやり方
XMのストップロスのやり方は、MT4・MT5ともに同じです。
注文フォームで、新規の成行注文か指値注文の内容を入力したうえで、MT4は「決済逆指値」に、MT5は「ストップロス」を入力するだけです。
成行注文でストップロスを設定する使い方は、買い注文の場合は約定価格よりも安い価格を、売り注文の場合は高い価格を設定しましょう。
指値注文では、買い注文の場合は「指値」よりも安い価格を、売り注文の場合は高い価格で、ストップロスの価格を入力してください。
ようするに損失が発生することを想定してストップロスを設定するという使い方になります。
逆指値注文のストップロスの考え方も同じく、損失が発生する価格を設定するというやり方をします。
すでに発注済みの成行注文や指値注文に対して、ストップロスを追加で設定することもできます。
やり方は、MT4のターミナルから、発注済みのポジションを右クリックして「注文を取消・変更」を選択し、「ストップロス」を入力して注文内容に変更を加えましょう。
XMのストップロスを設定できない原因は?
XMのストップロスを設定しようとしても、発注ボタンが有効にならずに設定できない原因は、ストップロスの価格で設定を間違えていることです。
成行注文でストップロスを設定できない原因は、買い注文の場合は約定価格よりも高い価格を、売り注文の場合は安い価格を設定していることです。
指値注文では、買い注文の場合は「指値」よりも高い価格を、売り注文の場合は安い価格を、ストップロスに設定してしまうと、発注ボタンはグレーアウトして押すことができません。
ストップロスを設定するためには、発注ボタンが赤か青のいずれかになり、有効な状態にならないと設定できないということです。
そもそもストップロスは、予想が外れた場合に備えて損失を最小限に抑えるために設定を行うため、あえて損失方向の価格だけしか設定できない仕様になっています。
設定できない原因は、利益方向の価格を設定したことですので、解決方法として、以下のようにストップロスの設定を行いましょう。
- 成行注文の買い注文の場合:約定価格よりも安い価格
- 成行注文の売り注文の場合:約定価格よりも高い価格
- 指値注文の買い注文の場合:指値よりも安い価格
- 指値注文の売り注文の場合:指値よりも高い価格
なおMT4・MT5のストップロスの近くに「テイクプロフィット」という項目がありますが、こちらは逆にXMの利確を目的とした設定方法になります。
ストップロスとテイクプロフィットの両方に価格をしこんでおくという使い方もできるため、XMの注文に損切りと利確と2つの決済注文を同時に設定することも可能です。
XMのストップロスと「ストップ指値」「逆指値注文」の違い
XMでは「ストップロス」と呼びますが、別名「逆指値決済」、他の業者では「ストップ指値」とも呼ばれており、ふたつとも目的や使い方については同じです。
ただし「ストップ指値注文」とストップロスについては別物で、発注方法や目的に明確な違いがあるため、きちんと区別する必要があるでしょう。
XMのストップ指値注文とは「逆指値注文」をさしており、新規注文を行いポジションを建てることが使い方における目的です。
一方ストップロスは、決済注文をさしており、すでに保有しているポジションを決済して取引を終了することが、使い方における目的でしょう。
ちなみに逆指値注文は、その名の通り、現在レートを境にして利益が出る方向に注文する指値注文とは逆方向の、あえて損失が出る方向に新規エントリーする方法をさします。
ただし逆指値注文を活用する投資家は、中級者以上のごく一部に限られています。
それ以上に損切りを目的としたストップロスのほうが、多くのトレーダーに活用されていることもふたつの違いと言えるでしょう。
XMのストップロスの注意点
XMのストップロスは損切りするための決済価格をしこんでおき、万が一相場が急変した場合であっても自動決済して、大きな損失の発生を防ぐことが目的です。
しかしストップロスは滑ってしまうことがあり、確実に損切りできるわけではないことを注意点として覚えておきましょう。
特に経済指標の発表時や要人発言があった場合は相場が急変するため、ストップロスをしこんでおいても注文が滑ってしまうという可能性があるためです。
ストップロスの使い方における注意点として、経済指標の発表時など相場の急変が予測されるときは、保有ポジションは先に決済すること、そして新規注文もしない方法がベストと言えます。
XMのストップロスを分かりやすく解説まとめ
XMのストップロスについて解説しました。
ストップロスとは、万が一トレードの予想が外れた場合に備えて、新規エントリーと同時に決済価格をしこんでおくという、損切りを目的とした設定方法をさしています。
あえて損失が発生する方向にストップロスの設定を行うという使い方をします。
ストップロスのやり方は、MT4の場合は「逆指値決済」、アプリやMT5の場合は「ストップロス」に価格を設定するだけです。
もし発注ボタンがグレーアウトしてしまいストップロスが設定できない原因は、ストップロスの価格設定が間違ていることですので、正確な数値を入力しましょう。