TradingView(トレーディングビュー)は極めて汎用性の高いチャートツールです。
そして、ダウ理論はそうしたチャート分析の背後にある基礎的な理論のひとつです。
実はダウ理論自体は詳しく知らずともチャート分析は可能です。 しかし、やはり内容を知っておくに越したことはありません。
そこで今回はTradingView(トレーディングビュー)のダウ理論について詳しく解説していきます。
TradingView(トレーディングビュー)のダウ理論を詳しく解説
TradingView(トレーディングビュー)のダウ理論とは
ダウ理論とは、マーケットには一定の法則性があるという理論です。
TradingView(トレーディングビュー)に特有の考え方というわけではなく、投資全般にいえるものです。
基本的には株式市場を前提に作られた理論ですが、FXや先物といった幅広い投資にも適用できます。
そして、TradingView(トレーディングビュー)もまさにあらゆる金融商品に利用できるチャートツールです。
この点で、TradingView(トレーディングビュー)はダウ理論と非常に相性のよいツールともいえるのではないでしょうか。
具体的にはダウ理論は以下の6つの法則で構成されています。
・平均はすべての事象を織り込む
・トレンドには短期中期長期の3パターンがある
・長期トレンドは3段階ある
・平均は互いに確認されなければならない
・トレンドは出来高でも確認されなければならない
・トレンドは明らかなシグナルが出るまで継続する
一見すると難しそうですが、TradingView(トレーディングビュー)でテクニカル分析をする場合には誰しも無意識に前提としていることが少なくありません。
ダウ理論は「手法」というよりは各種テクニカル分析の根底・背景にある理論とイメージするとよいかもしれません。
ちなみに、ダウ理論の「ダウ」はダウ平均株価のダウと同じで、発案者の氏名から来ています。
ここからも、いかにダウ理論が投資において重要な考え方か分かるのではないでしょうか。
TradingView(トレーディングビュー)のダウ理論系インジケーター
ダウ理論はあくまでも理論であって手法ではありません。
そのため、一般的にはダウ理論そのままのインジケーターというものはありません。
しかし、TradingView(トレーディングビュー)に関してはユーザーによるカスタムインジケーターも利用できるため例外です。
TradingView(トレーディングビュー)のインジケーターは検索ができるので、そこで検索すればダウ理論の名前を冠したインジケーターが多数ヒットします。
ただし、それぞれダウ理論が根底にあるだけであって具体的な手法・算定方法はさまざまです。
実際に使う場合はその内容はしっかりと確認しておくようにしましょう。
TradingView(トレーディングビュー)はダウ理論だけで十分か
TradingView(トレーディングビュー)を使うにあたってダウ理論だけ理解しておけば十分、ということはないでしょう。
たしかにダウ理論はテクニカル分析における基礎です。
しかし、それだけで勝負できれば誰も苦労はしません。
現実的には、ダウ理論を前提としつつ多種多様なインジケーターや分析手法を組み合わせていく必要があります。
とはいえ、TradingView(トレーディングビュー)には非常に多くのインジケーターが存在します。
それだけに、いったいどのインジケーターを使ってみるべきか決めかねるという人も少なくないでしょう。
これは一概にはいえないのですが、ダウ理論であればフィボナッチ系インジケーターなどは関係が見えやすいかと思います。
あるいはエリオット波動系も同様です。
いずれもダウ理論同様に手法というよりは理論ですが、ダウ理論よりは具体的なインジケーターに落とし込んだものが多く存在します。
一般的なプラットフォームの場合は手動で描画しなければならないことも珍しくありませんが、TradingView(トレーディングビュー)ならば完全自動のものも見られます。
とりあえずダウ理論を分かりやすく活用してみたいという人はそのあたりのインジケーターを使ってみてはいかがでしょうか。
TradingView(トレーディングビュー)のダウ理論系インジケーターの一例
TradingView(トレーディングビュー)のインジケーターにはZigzagと呼ばれるものがあります。
これは文字どおりチャートにジグザグとしたラインを描画するインジケーターです。
そして、その波形はダウ理論にのっとった形を描くことも少なくありません。
TradingView(トレーディングビュー)でダウ理論の妥当性を検証してみたい人は、まずZigzagを使ってみるのもよいのではと思います。
もっとも、ZigzagはTradingView(トレーディングビュー)ならではのインジケーターというわけではなく、ごく一般的なものです。
必ずしもプラットフォーム必携というほどではないのですが、TradingView(トレーディングビュー)以外でも使えるところは珍しくありません。
TradingView(トレーディングビュー)以外にお気に入りのプラットフォームがあれば、そちらで試してみるのもよいでしょう。
TradingView(トレーディングビュー)でダウ理論を使うメリット
TradingView(トレーディングビュー)は株式、FX、暗号資産や債権、先物など実に幅広いカテゴリーに対応するチャートツールです。
そうした多種多様なチャートにダウ理論を適用させられることがTradingView(トレーディングビュー)の最大のメリットではないでしょうか。
ダウ理論自体は目新しいものでもなんでもありませんが、直接的なインジケーターが存在するわけでもありません。
また、株やFXであればまだしも、暗号資産の取引所などはインジケーター自体のバリエーションも多くありません。
その点、TradingView(トレーディングビュー)であれば迷うほど多彩な選択肢があるというわけです。
極端な話し、ダウ理論に適さないような経済指標のチャートにも無理やりインジケーターを描けます。
そうした使い方が正しいかどうかは別ですが、このような自由度の高さがTradingView(トレーディングビュー)の大きなメリットのひとつであることは間違いないでしょう。
TradingView(トレーディングビュー)のダウ理論を詳しく解説 まとめ
ダウ理論とはマーケットにはいくつかの法則があるという理論です。
主に株式市場を前提にした理論ですが、さまざまな投資全般にも適用できます。
もちろん、TradingView(トレーディングビュー)が扱っているチャートのほぼすべてにもダウ理論を適用させられます。
ただし、ダウ理論はあくまでも理論にすぎないため、一般的に具体的なインジケーターや手法は存在しません。
TradingView(トレーディングビュー)にはダウ理論の名前を冠したインジケーターもありますが、内容はさまざまです。
実際にそれらを利用するときは都度どういったものなのかは確認しておくようにしましょう。