TradingView(トレーディングビュー)は極めて汎用性の高いチャートツールです。
そんなTradingView(トレーディングビュー)のアラートをLINEアカウント通知する方法がないだろうかとお考えの人もいるのではないでしょうか。
たしかに、LINEでさまざまな通知を一元管理できれば便利かもしれません。
そこで今回はTradingView(トレーディングビュー)のLINEアカウントへの通知設定について詳しく解説していきます。
TradingView(トレーディングビュー)のLINEの通知設定を詳しく解説
TradingView(トレーディングビュー)自体にLINEの通知設定はない
TradingView(トレーディングビュー)のアラートをLINEアカウントへ通知する方法自体はあります。
しかし、TradingView(トレーディングビュー)自体にLINEアカウントへの通知設定はありません。
実現するにはそれなりの工夫が必要です。
やり方としては以下の2種類が考えられます。
・有料プランのWebhookを利用する
・TradingView(トレーディングビュー)から受信したEメールをLINEアカウントへ通知する
前者のほうが利便性は高いものの、利用するには有料プランのTradingView(トレーディングビュー)の契約が必須です。
そしてそのためには月額でおよそ3,000円ほどかかります。
後者の場合はTradingView(トレーディングビュー)以外からのEメールもすべて通知してしまうというデメリットがあります。
どちらも一長一短あります。
ここからはそれぞれのやり方に分けて内容を見ていきましょう。
ただ、手間や費用を考えると、割りにあうかは微妙です。
難しいと思ったら無理にLINEアカウントへの通知設定にこだわる必要はないかもしれません。
TradingView(トレーディングビュー)のLINEの通知設定【有料プラン】
有料プランのTradingView(トレーディングビュー)ではWebhookを使ってLINEへの通知設定が間接的に可能です。
しかし、これもシンプルではなく、別のサービスをあいだに挟む必要があります。
まず、WebhookはTradingView(トレーディングビュー)のアラート設定のひとつで、さまざまなウェブサービスと連携させるための手段です。
ここで直接LINEを相手に通知できれば話しは簡単なのですが、それは不可能です。
そこで複数のサービスを連携させるサービスをあいだにはさみます。
TradingView(トレーディングビュー)のLINE通知設定でよく使われるものはIFTTT(イフト)やZapier(ザピエル)などです。
これらは「条件○を満たしたら△を実行する」のような動作を設定できるサービスです。
ここで「TradingView(トレーディングビュー)から通知が来たらLINEアカウントへ転送する」というような設定をするわけです。
そして、LINEのほうでも別途準備が必要です。
原則的に、LINEアカウントへ通知が来るのは他のLINEアカウントからの連絡のみです。
しかし、LINEには各種ウェブサービスからの通知を受け取れる「LINE Notify」と呼ばれるサービスが存在します。
あいだに挟んだサービスからの通知を受け取るためにそちらのアカウントも準備しておきましょう。
その際にはLINE Notifyとそれらのサービスの事前連携も必要です。
これらをすべて準備したうえで、「TradingView(トレーディングビュー)のWebhook→IFTTTなど→LINE Notify」の流れを組み立てれば実質的なLINEへのアラート通知設定が可能です。
仕組みとしては単純ですが、必要なサービスや手続きが少々多めなのが玉に瑕です。
TradingView(トレーディングビュー)のLINEの通知設定【無料プラン】
TradingView(トレーディングビュー)の無料プランではアラート設定にWebhookが使えません。
しかし、指定したEメールアドレスへのアラート通知は利用できます。
そこでTradingView(トレーディングビュー)から受信したEメールをLINEアカウントへ送るような通知設定を組み立てることになります。
これにはGoogle Appsスクリプトを利用します。
Google Appsスクリプトは、Googleのさまざまなサービスをカスタムできるプラットフォームです。
そこで受け取ったGmailを自動でLINEアカウントへ転送するようなスクリプトを作成するわけです。
ただし、それには自分でGoogleスクリプトを記述しなければなりません。
要するに多少のプログラミングが必要です。
すでにあるものをコピーペーストする方法もできますが、細かい部分は修正が必要です。
また、この通知設定でもやはりLINE NotifyにGoogle Appsスクリプトを連携させる必要があります。
しかも、TradingView(トレーディングビュー)からのEメールだけではなく他のメール受信も通知してしまうというデメリットもあります。
総じて、有料プランのTradingView(トレーディングビュー)を使う以上に面倒なうえに使い勝手もいまひとつな通知設定と言わざるを得ないでしょう。
TradingView(トレーディングビュー)のLINEの通知設定は必要か
個人的な見解ではありますが、無理にTradingView(トレーディングビュー)からLINEアカウントへの通知設定を使う必要はないと思われます。
そもそも、TradingView(トレーディングビュー)の通知設定にはEメールアドレスへの通知があります。
それを利用すれば、スマホにアラートが通知されます。 であれば、違いは通知先がLINEかメーラーかにすぎません。
たしかに、LINEで通知を一元管理といったことはできませんが、ここまで解説してきたような手間や費用をかけてまでそれを実現する必要があるとも思えません。
設定が面倒、あるいは技術的に難しいと感じる人は無理にLINEへの通知設定にこだわる必要はないのではないでしょうか。
TradingView(トレーディングビュー)のLINEの通知設定を詳しく解説 まとめ
TradingView(トレーディングビュー)自体にLINEへの通知設定はありませんが、事実上の通知設定はできなくもありません。
しかし、そのためには有料プランのTradingView(トレーディングビュー)を契約したりGoogleスクリプトを記述したりする必要があります。
意外と手間がかかるわりには、できることはLINEアカウントへアラートを通知するだけのことです。
TradingView(トレーディングビュー)のアラート通知設定はデフォルトでもかなり便利です。
もし、そこまでLINEへの通知にこだわりがなければ無理に設定する必要はないように思います。