MT5はプロも使うと言われるほど高機能なFX専用の取引プラットフォームです。
そんなMT5を使う人の一部はVPSも併用しています。
しかし、そもそもVPSという言葉を初めて聞いたという人も少なくないでしょう。
そこで今回はMT5のVPSについて詳しく解説していきます。
MT5のVPSを詳しく解説
MT5のVPSとは
MT5のVPS(バーチャル・プライベート・サーバー)とは、外部にレンタルする高機能なPCのようなものです。
とくにMT5を使ううえで必須というわけでもなく、主に自動売買に利用されています。
自動売買は「自動」というだけに基本的に24時間365日稼働しつづけます。
自宅のPCですることもできなくはないものの、やはり安定稼働は難しいと言わざるを得ません。
その点、サービスとして企業が提供するVPSはかなり安定した稼働を期待できます。
これがMT5で自動売買をする人がVPSを利用する主な理由のひとつです。
ほかの理由としては地理的なメリットもありますが、これはまたのちほど解説していきます。
MT5のVPSの設定方法
VPSとは外部にレンタルする高機能なPCのようなものです。
したがって、MT5をVPSで使うためには自宅PCではなく、そのVPSにMT5をインストールしなければなりません。
MT5自体の設定方法は、簡単にいえばPCへインストールして、FX業者のアカウントでログインするだけです。
これをVPS上でおこなうわけです。
ではどうやってするかというと、これはPCのリモート接続機能を使います。
リモート接続機能を実行すると接続先のサーバー情報を求められます。
そこへレンタルしたVPSの情報を入力すれば自宅PCからVPSを操れるようになります。
VPSといっても見た目も操作感も自宅PCとほとんど同じです。
ここまでできればあとのMT5の設定は難しくないと思われます。
ただし、PCのセキュリティ上、デフォルト設定ではリモート接続が無効になっているはずです。
VPSでMT5を使いたい人はセキュリティ設定は見直しておきましょう。
なお、この設定次第では逆に第三者から自宅PCをリモート接続されてしまうリスクが生じます。
ここでは詳しい解説は省きますが、VPSを使う人は自宅PCのセキュリティ設定には注意しておきましょう。
MT5のVPSの必要スペック
MT5を使うために必要なVPSにそこまで高機能なスペックは必要ありません。
MT5自体はそこまで高いスペックを要求するアプリではないからです。
VPSのレンタル業者にはさまざまな選択肢があるかと思います。
最低スペックでは若干心もとない場合もあるかもしれませんが、少なくともスタンダードなプランであれば問題なくMT5を稼働させられるはずです。
ここでレンタル価格が気になる人も多いかと思います。
これは正直なところピンからキリまであります。
安いものであれば月額数百円からレンタルできますし、高機能なVPSであれば数千円から数万円にもなるでしょう。
ただ、MT5を動かすだけであればそこまで高価格なVPSは不要です。
もちろん用途次第ですが、普通は月額1,000円~2,000円くらいの負担を考えておけばよいのではないでしょうか。
MT5のVPSのおすすめ業者
MT5を利用するのにおすすめのVPS業者もまた考え方・用途次第です。
基本的にはどこを使っても普通にMT5を動かせるはずです。
個人的には、AWS(Amazon Web Service)がコストパフォーマンスに優れているためおすすめです。
ただ、若干解説が少ないため多少PCやITに詳しくないと難しいかもしれません。
そうした人は一般的なレンタルサーバー会社のVPSを借りるとよいかもしれません。
それらはウェブサイト向けのように見えますが、たいていは問題なくMT5も動かせるはずです。
なお、MT5におすすめのVPSを調べると特定の会社の名前がかなり目立ちます。
これはおそらく、その会社から紹介料が得られる仕組みになっているからです。
もちろん、決してその会社が低スペックなVPSを法外な値段で提供しているわけではありません。
しかし、あまりにも褒めちぎっている情報の場合は若干割り引いて受け取ったほうがよいかもしれません。
MT5のVPSの場所
先ほどVPSでMT5を使うメリットのひとつとして地理的なものを挙げました。
これは業者の取引サーバーとVPSの距離が近いほど通信速度が早く安定するからです。
ただ、実際にその業者の取引サーバーがどこにあるのかは不明な場合も少なくありません。
このあたりは正直詳しくないのですが、超高頻度でスキャルピングをするのでもなければそこまで気にする必要はないような印象です。
MT5のVPS導入が難しい人は
自動売買をしたいけれどVPSを導入するのが難しいという人も少なくないかと思います。
そうした人はFX業者のミラートレードを利用してみてはいかがでしょうか。
これは業者によりけりですが、その場合、真似したいトレーダーのストラテジーを選べばウェブ上で自動売買システムが稼働します。
自動売買の管理は業者のアカウントでするだけで、MT5は関係してきません。 極端な話し、MT5は不要です。
ただし、一般的なMT5とVPSを使った自動売買にくらべれば自由度は減ってしまいます。
そう考えると、ミラートレードはMT5を使った自動売買の入門編、トライアルと考えておくとちょうどよいかもしれません。
なお、個人的には自動売買自体には懐疑的な見方です。
そもそもFXのマーケットは一定の法則性で動いているわけではありません。
したがって、特定のロジックでトレードするだけで勝てるはずもありません。
一時的に自動売買が有効であっても定期的な見直しが必要になるはずです。
MT5のVPSはスマホでも使える?
VPSはスマホ版からでも使えます。
といっても、これはスマホ版のMT5で利用できる、という意味ではありません。
VPSはあくまでも外部の高機能なPCをレンタルするようなサービスです。
したがって、スマホ版のMT5を使うのではなく、スマホからVPSへリモート接続してそちらのMT5を操作することになります。
そのため、スマホにリモート接続アプリをインストールすれば問題なくVPS上のMT5を操作できるようになります。
VPS上のMT5で自動売買をするだけであれば基本的には稼働をON/OFFするだけになるはずですから、おそらくはスマホの操作感でもとくに大きな不便を感じることはないでしょう。
MT5のVPSを詳しく解説 まとめ
MT5で自動売買をする人の多くはVPSを利用します。
VPSは外部に高機能なPCをレンタルするようなサービスです。
したがって、その場合は自宅PCにMT5をインストールするのではなく、リモート接続したVPSにMT5をインストールして使うことになります。
VPSの価格やスペックはピンからキリまでありますが、MT5を動かすだけであればそこまで高機能ものは不要です。
業者によっては無料で試用できる場合もあるので、興味のある人はとりあえずそちらを申し込んでみるのもよいのではないでしょうか。