МT5のVPSって何?
МT5で自動売買を始める際、VPSの設定手順を把握しておきたい。
МT5のVPSでおすすめのサービスプロバイダはどこ?
これからМT5で自動売買を始めたいとお考えの方はこのような疑問を抱えていませんか。
ここではМT5のVPSについて詳しく解説していきます。
MT5のVPSを詳しく解説
МT5のVPSは自動売買におすすめのツール
VPSとは、
「Virtual Private Server」の略語で、日本語では「仮想専用サーバー」と呼びます。 簡単に言うと、仮想上におくパソコンのようなものをVPSと言います。
そしてパソコンと同じように、VPSにもМT5をインストールすることができ、自動売買も利用できます。
通常МT5はパソコン上で稼働するツールのため、パソコンの電源を切ってしまうと自動売買も停止します。
しかしVPSがあると、パソコンの電源を切った状態でもМT5上で継続的に自動売買を走らせることができます。
МT5で自動売買をはじめるのであれば、VPSのご利用がおすすめです。
MT5でVPSを利用する際の設定手順
МT5でVPSを利用する際の設定手順は下記の通りです。
- 1. VPSを選ぶ
- 2. VPSをセットアップ
- 3. МT5をインストール・設定
1. VPSを選ぶ
МT5で自動売買を始める際、VPSを選ばなければいけません。 VPSを選ぶ際のポイントは、下記の通りです。
- VPSのスペック
- ネットワーク環境の安定性
VPSのスペックはМT5を安定して稼働できるために必要なストレージ容量・CPUやメモリなどをチェックします。
ネットワーク環境は、安定性を重視し、高速通信に対応しているVPSがおすすめです。
VPSはレンタルする形で利用できますが、月額の利用料金がかかるため無理のない料金のVPSを選びましょう。
万が一のトラブル時を考慮して、日本語でサポートを受けられるVPSがおすすめです。
2. VPSをセットアップ
VPSを選んだら、VPSのセットアップに進みます。 この際、PCのリモート接続機能を用いて行います。
リモート接続機能を実行すると、接続先のサーバー情報を求められるため、レンタルしたVPSの情報を入力します。
これでパソコンからVPSを操作できるようになります。
まずはOSのインストールから始めます。
VPSのプロバイダの多くがOSのテンプレートを準備しているため、それを選ぶだけでインストールすることが可能です。
セットアップを済ませたら、ハードウエアのスペックを選択後、セキュリティの設定も済ませます。
3. МT5をインストール・設定
つづいてVPSにМT5をインストールします。 まずリモート環境でVPSにアクセスします。
つづいてFXブローカーからМT5をダウンロードし、実行します。 インストール先のフォルダを指定したら、通常通りにМT5のインストールを進めて完了後に起動・ログインを済ませます。
後は、通常通りにМT5で自動売買を使えるように「ツール」→「オプション」→「EAタブ」から「自動売買を許可する」にチェックを入れます。
またEAを走らせるチャートを起動し、ナビゲーターウインドウから走らせたいEAをチャートにドラッグアンドドロップし、EAの設定を済ませることで自動売買を始められます。
MT5でVPSを設定する際の注意点
МT5でVPSを利用する際はパソコンのリモート接続機能を利用して行いますが、デフォルトではリモート接続が無効になっています。
このためМT5でVPSを使いたい場合にはセキュリティ設定を見直す必要があります。
ただし設定を変更してしまうと、第三者からパソコンをリモート接続されてしまうリスクにさらされかねません。
VPSのセキュリティ強度を高くすると使い勝手が悪くなってしまいますが、緩すぎても危険ですので注意しましょう。
第三者からの接続を防げるようにすることがМT5でVPSを利用する際の注意点です。
МT5のVPSのおすすめサービス
一般的にМT5に対応するVPSは、FXの自動売買をスムーズに行えるスペックを実装しているものが多いです。
МT5のVPSは1つのサービスでもプラン変更ができるケースが多いため、まずはメモリ容量が少ないプランから始めてもよいでしょう。
こちらでは初期費用が無料で、1ヶ月のメモリ容量が2GBのVPSをおすすめとしてまとめました。
- ミライサーバー:1540円
- Indigo for WindowsServer:1,740円
- お名前.comデスクトップクラウド:2,640円
- ABLENET VPS(Windowsプラン):2,732円
- さくらのVPS for Windows Server:2,219円
- Xserver VPS for Windows:2,200円
- ConoHa for Windows Server:2,360円
- シンクラウドデスクトップ:3,250円
- Xserver クラウドPC:3,800円
МT5のVPSを無料で利用できるFXブローカー
FXブローカーの中には、МT5のVPSを無料で利用できる業者もあります。
ただしVPSを無料で利用する際の条件があります。
- エクスネス:入金実績が500ドル以上あり、常時100ドル以上の残高がある場合
- XM:口座残高毎月1000ドル以上で取引数量が毎月5ロット以上
- HFM:口座残高毎月5000ドル以上で取引数量が毎月5ロット以上
- FXGT:口座残高毎月5000ドル以上で取引数量が毎月5ロット以上
このようなことからFXブローカーの無料VPSを利用する際は、現実性を考えてエクスネスがおすすめです。
他3社ではVPSが無料になる条件が厳しい印象です。 毎月の口座残高や月間取引ロット数から大口トレーダー向きのサービスと言えるため初心者向きではありません。
余談ですが、下記3社に関しては月額を支払うことで有料VPSも利用できます。
- XM:月額料金28ドル
- HFM:月額料金30ドル
- FXGT:月額料金15ドル
初心者は、一般的な有料VPSのご利用を検討するか、エクスネスでの口座開設を検討してみることをおすすめします。
MT5のVPSを詳しく解説まとめ
МT5のVPSについて詳しく解説しました。
VPSはМT5で自動売買を行う際、ぜひ導入したいツールです。
パソコンの電源を切っても常時EAを走らせることができるため、電気代を節約することが可能です。
またVPSの利用で回線が安定していることや、リモートでもМT5にアクセスできる、セキュリティ管理も運営会社が行うなども、МT5でVPSを利用するメリットは多岐にわたります。
急な停電でも安心して自動売買トレードを行うことが可能です。
МT5で自動売買を始めたい方は、VPSのご利用を検討することをおすすめします。