MT5はプロも使うと言われるほど高機能なFX専用の取引プラットフォームです。
そして、プロと聞くと複数画面を並べてチャートを分析している姿を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
もちろん、そんな複数画面の表示はMT5でも可能です。
そこで今回はMT5の複数画面の表示方法について詳しく解説していきます。
MT5の複数画面の表示方法を詳しく解説
MT5の複数画面の表示方法
MT5はかなり自由に複数画面を表示できます。
表示方法も簡単で、表示したい通貨ペアを選んでいき、最終的に「整列して表示」を選べば一画面の中に複数画面が並びます。
上限も無いに等しく、十数個のチャートを同時に表示可能です。
ただ、実際にそこまでの複数画面を並べても一画面にはろくな情報量が表示されないため無意味です。
現実的には2~6画面くらいがMT5で使える複数画面の限界ではないでしょうか。
一応、どうしてもそれ以上の複数画面を使いたいということであれば、MT5自体を複数起動させるという表示方法もないではありません。
しかし、本当にプロのトレーダーであればまだしも、一般トレーダーがそこまでして多数の複数画面を使う必要性も感じられません。
基本的には2~6画面くらいに収めておくことをおすすめします。
MT5の複数画面の表示方法【PC】
先ほどのMT5の複数画面の表示方法は暗にPC版のMT5を前提としていました。
上記のやり方をすればほとんど苦労なく複数画面を使えるかと思います。
ただ、この表示方法は「MT5」というアプリのなかで複数画面を表示させるやり方です。
現実問題として、その状態では4つくらいの複数画面が十分な情報量を表示させられる限界です。
そこで、チャートを表示させる「だけ」のMT5をもうひとつ用意したうえで、マルチモニターにするやり方をおすすめします。
このようにすれば、4×4=8画面くらいのチャートは無理なく利用できます。
MT5を採用しているFX業者の口座は基本的に誰でも無料で開設できます。
また、モニターにしても安いものを探せば1万円ほどで調達できます。
より快適な複数画面の表示方法を追求したい人はマルチモニターと複数業者の併用も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
MT5の複数画面の表示方法【スマホ】
スマホ版のMT5のうち、Android版に関しては最大で2つの複数画面を表示できます。
一方で、iPhone版のMT5には複数画面の表示方法はありません。
スマホのMT5で複数画面を使いたい人はAndroidを使いましょう。
もっとも、そもそも現在、iPhoneではMT5は使えません。
これまでは問題なくiPhone版のMT5も存在していましたが、最近になってアップルがMT5のアプリストアでの取り扱いをやめてしまったからです。
理由は諸説ありますが、どれも真偽の程は定かではありません。
したがって、復活する可能性があるのかどうかも分かりません。
複数画面がどうこう以前に今はiPhoneでMT5を使うすべがありません。
iPhoneでMT5を使いたい人はインストール版ではなく、とりあえずはブラウザ版であるウェブトレーダーを使いましょう。
MT5の複数画面の表示方法【タブレット】
タブレット版のMT5に関しては、基本的な操作感はスマホ版と同じです。
ただ、複数画面の表示についてはPC版に近いものになっています。
タブレットであれば、iosでも複数画面の表示方法が存在します。
ただし、先に触れたとおり現在のMT5はApple Storeからダウンロードできません。
したがって、事実上はiPadでもMT5を使えません。
やはり複数画面を使いたい人はAndroidのタブレットを利用するようにしましょう。
なお、PCのマルチモニターが難しいという人はタブレットとPCを組み合わせて事実上のマルチモニターにするのもよいかもしれません。
MT5の複数画面の表示方法の種類
ここまでは整列を前提に解説してきましたが、PC版のMT5の場合、実は複数画面の表示方法には以下のようないくつかの種類があります。
・水平分割
・垂直分割
・整列
・重ねて表示
垂直分割は、横長のチャートを複数画面で並べる表示方法です。
MT5自体が横長のレイアウトなので汎用性も高く、もっとも使いやすい設定かと思います。
垂直分割は、縦長のチャートを並べる表示方法です。
あまり長い時間軸を取れないため、若干使いどころを選ぶかもしれません。
整列は、縦横等間隔に並べる表示方法です。
可もなく不可もなしといったところでしょうか。
対して、重ねて表示は、複数画面がわずかにずれつつ重なって表示される設定で、正直あまり使い道が分かりません。
わずかにはみ出たチャートをクリックして画面を切り替えるくらいであれば、チャート下方のタブのほうがよほど使いやすいように思えます。
現実的には複数画面は水平分割か垂直分割、整列のいずれかの表示方法をメインに使っていくことになるのではないでしょうか。
MT5の複数画面の活用法
MT5で複数画面を使うのは異なる通貨ペアを対比させる場合だけにかぎりません。
たとえば、異なる時間足で同じ通貨ペアを比較するのにも有用です。
この場合も、異なる通貨ペアの表示方法と同じです。
目的に応じて使い分けていきましょう。
ちなみに、MT5は使い方次第でインジケーターの表示方法が若干異なる場合があります。
同じ画面内におさめたいのに、インジケーターが自動的に複数画面のパネルに分かれてしまうという人も少なくないでしょう。
そうした人はナビゲータパネルから該当インジケーターをチャートへドラッグさせてみましょう。
インジケーター次第では、そのやり方をすれば同じチャート内にインジケーターを配置できます。
MT5の複数画面の表示方法の小技
MT5は設定した複数画面の組み合わせを保存できます。
それも名前をつけて幾パターンも保存しておけます。
これを活用すれば、状況に応じて何通りもの複数画面を迅速に呼び出せます。
たとえば、メジャー通貨、マイナー通貨といったパターン、あるいはドル円とビットコインといった組み合わた表示方法も面白いかもしれません。
もっとも、MT5はアプリを閉じても、再起動時には直前の設定が自動的に読み込まれます。
基本的には複数画面を使っていたとしてもそれをわざわざ保存しておく必要はありません。
組表示の保存は、多彩な通貨ペアの組み合わせを切り替えてトレードしたい場合にだけ活用していけば十分かと思います。
MT5の複数画面の表示方法を詳しく解説 まとめ
MT5で複数画面を使えるかどうかはプラットフォームによって異なります。
PC版は問題ありませんが、スマホ版のMT5はAndroidのみ対応しています。
残念ながらiPhoneには複数画面の表示方法はありません。
さらにいえば、現状、iPhoneではMT5を使えません。
また、スマホ自体がモニターサイズの都合上、複数画面の利用には若干不向きです。
基本的にはMT5で複数画面を使うのであればPC版のMT5がおすすめです。